RU-vidのこのチャンネルでは、水と空気と豊かな自然を誇る十勝地方を中心に、鳥の目となって、また時に地上から撮影を楽しんでいます。
主な対象は十勝川です。ドローン" DJI Mavic 2,3Pro " やCanon EOS R6,R7を使っています。

中島みゆきは「離郷の歌」のなかで、こう歌っています。

～行く手に道無く　況（ま）して待つ人無く
　水に書く恋文　海へ還れ～

川はその始発である源流域から終点の河口まで、とどまることなく流れていきます。
私の見つめる流れの彼岸には、何が見えるでしょうか。

空撮について思うこと

人は誕生ののち、多くの時間を地面に縛られて生きてきました。
自分の目線で見えるもの・イコール自分にとっての現実として脳裏に定着していくように思います。
こうした人の視界で決めつけていたものが、僅か50メートルや100メートル空に舞っただけで、相当異なる世界として受け止められ、置き換えられることがありうるという経験は、人類の貴重な気づきではないでしょうか。鳥の目線とヒトの目線、おそらくその角度の違いは、刻一刻と蓄積されていく時間軸の中で、思考に与える影響はどれだけ大きいでしょう。
たとえば少し離れたところから眺める川面と、真上から見る川面では全く見えるものが異なる。

「音池峠」

音更町十勝川温泉と池田町千代田を結ぶ道道の境にある、名のない小さな峠を私は勝手に「音池峠」と名付けました。
ある晴れた春の空気が抜群にうまい日。その音池峠の遥か上空を、つがいのトンビが悠然と弧を描いて旋回している。
青空をバックにその気持ち良さそうなコンビのグライドを見上げていると、こちらまで何とも爽快な気分になりました。
散歩中のこちらからは背の高い樹木に遮られて、十勝川の様子も彼岸の幕別町の景色も十分には見えませんが、彼らには全てが見えているのだろう。こんなことを考えてしまいます。
この動画を観たどなたかの気持ちが、幾分でも安らかになる事を祈っています。

「番外編」区分の廃止について(2022.3～)

ドローンが不向きな対象（鳥類や花類、飛行制限区域内の撮影など）を地上からデジタルカメラで撮影した写真のスライドショーや動画を、空撮を補足する作品として、十分価値を認め、今後は番外編として区分することをやめます。

Toshihiko Ohnishi