歩兵戦闘車を指しているのなら既に16ＭＣＶと同コンポーネントを使った30ｍｍ機関砲を搭載した共通戦術装輪車の歩兵戦闘車型と偵察車型が今年から調達が開始される。 16ＭＣＶはそれらとは異なる火力支援専任の車両で機関砲火力では中途半端過ぎる。

将来的にはともかく現状16式より後発の車両含め所謂装輪戦車で無人砲塔を持っている車両は存在しません。 無人砲塔も一長一短であり、それらが直接生存性に寄与するわけでもありません。 無人砲塔は砲塔から乗員を排除することで、乗員の保護、小型軽量化などのメリットはあるものの 兵装へのアクセスが悪くなるのと、外部視察をカメラ等のセンサーに依存するため、 それらが損失した際大幅に戦闘能力が低下するという欠点があります。 そういった点からも十分な実績と信頼性がまだ証明されていない方式故に有人砲塔の未だ主流となっています。 ただ例外として、歩兵戦闘車などの20～30ｍｍ機関砲クラスの砲塔においては無人化が積極的に行われています。 これは装填機構含め大口径砲に比べるとシステムがシンプルでコンパクトなことから、十分な信頼性があり採用事例も多いです。 実際日本が今年から調達する共通戦術装輪車の歩兵戦闘車型は無人砲塔です。