日本軍と米英軍との本土決戦を遅らせるため、 日本本土の「捨て石」にされた沖縄における「沖縄戦」では、多くのむごたらしい惨事が発生した。 戦闘の激化に伴い、米英軍の無差別砲爆撃による犠牲はもちろん、日本軍による沖縄住民への虐殺があった。日本軍による沖縄住民への自死強要や、さらには泣き声が米英軍に聞かれると居場所が知られるため、我が子である赤ちゃんを日本軍が親に強制的に殺害させる事例もあった。こうして当時の沖縄の住民の約4人に1人が犠牲になったといわれる。さらに重要なことは、沖縄戦に徴集された「朝鮮人軍夫」の数が約1万人とも約2万人とも言われることである。そして、この「朝鮮人軍夫」に加えて、戦前の沖縄には日本軍「慰安所」が各地にあった。そこでは、朝鮮半島から強制的に連れて来られた年端もいかない「朝鮮人慰安婦」の少女や女性たちが日本軍兵士との「性行為」を強制された。この「朝鮮人慰安婦」のことは2023年01月16日現在、沖縄県のHPの中の「沖縄戦」の項目の中に記載されている。また、「朝鮮人軍夫」のことは、2015年8月25日付の「沖縄タイムス」の記事に書かれている。こうした「朝鮮人軍夫」や「朝鮮人慰安婦」のことは、「島唄」にも、「さとうきび畑」にも一切触れられていない。ただ、一般的な「慰安婦」の歌として、「作詞・作曲 美輪明宏」で、「祖国と女達(従軍慰安婦の唄)」という楽曲があり、2023年1月16日現在、このRU-vid動画で聞くことができる。なお、日本軍「慰安婦」の方々は、《「慰安婦」問題WebサイトFight for Justice 日本軍「慰安婦」――忘却への抵抗・未来の責任》というサイトによれば、《日本人、朝鮮人、台湾人、中国人、華僑(華人)、フィリピン人、インドネシア人、ベトナム人、マレー人、タイ人、ビルマ人、インド人、ユーラシアン(欧亜混血)、グアム、太平洋諸島の人々、(インドネシア在住の)オランダ人》などがいたという。なお、この《「慰安婦」問題WebサイトFight for Justice 日本軍「慰安婦」――忘却への抵抗・未来の責任》というサイトは、吉見義明・中央大学名誉教授等が監修しており、ネットで検索すると見ることができる。