石破茂首相(自民党総裁)が6日、派閥の政治資金規正法違反事件で、収支報告書に不記載があった議員について、6人の議員を非公認とする方針を公表しました。またそれ以外についても、地元から公認申請がない場合などは、追加で非公認とするほか、公認しても比例選の重複立候補は認めない方針を示しました。読売新聞など各紙が報じました。
自民党から非公認となる見込みなのは、下村博文・元文部科学相、西村康稔・元経済産業相、高木毅・元復興相、萩生田光一・元政調会長、平沢勝栄・元復興相、三ツ林裕巳衆院議員。この6人は無所属での選挙戦を余儀なくされています。
そのほかにも「不記載議員」として、松野博一・元官房長官や武田良太・元総務相ら最大で37人が比例との重複立候補を認めないという考えを示しました。
さて、これで石破首相は面目躍如となり、自民党は不利との予想をひっくり返すことができるでしょうか。
僕は極めて難しいと思います。それは自民党から出た問題で、しかも左派メディアや左派政党が問題視している「不記載問題」はどこまでいっても自民党に不利だからです。もっと選挙戦まで時間があって、刺客を立てるなどすることができたら、多少は情勢が変わっていたかもしれませんが、事ここに至っては、もはや無理でしょう。
そもそも石破政権が自民党内の極左リベラル政権である以上、この程度のことで、票が自民党に入ってくるはずがありません。こうした票は立憲民主党など野党に入ってしまうでしょう。もともと左派リベラルで、政策も野田佳彦・立憲民主党代表と似通っている石破政権には無理な話です。
ここで左派メディアや自民党の左派リベラル勢力が忘れている事実があります。総裁選で高市早苗・経済安全保障担当相が事前の「泡沫候補」のような扱いやリーフレット問題などの妨害工作を乗り越えて、自民党員票で1位を獲得し、議員票でもトップに立ちました。あれだけのメディアのネガティブキャンペーンを乗り越えた総裁選候補者を僕は記憶にありません。
それが岸田文雄・前首相が麻生太郎・副総裁の意向を知るや、森山裕・幹事長らとともに石破氏を支持。まさかの結果に終わったということを自民党左派の連中は、総括していないのです。
今回の衆院選は、またしても「『裏金』問題」「統一教会」「選択的夫婦別姓」に左派メディアは持っていこうとすると思いますが、いずれも捜査機関の捜査が終わり、党の処分も終わっている話で、統一教会の問題も含め、出がらしのお茶のような話です。
今回の衆院選は、中国・北朝鮮・ロシアの圧迫から同日本を守るのか、それには日本を強靭にしていくことが必要なのではないか。憲法9条をはじめとする改正、核共有やスパイ防止法、そして経済成長。媚中派が多数を占め、北朝鮮に対しても「平壌と東京に連絡所を」などと言っている石破政権が拉致問題を解決できるとは思えません。
まさに今の日本は岐路に立っているのです。そんななか、高市氏が無任所であるにも関わらず、SPがつくことになりました。ネットの一部で脅迫的な書き込みなどがあったことが理由だそうです。
総務会長就任を断った高市氏は自由に動けます。おそらく選挙戦では縦横無尽に日本国内を走り回り、自分を支持した議員たちの応援演説に回るでしょう。そうした議員が石破首相の思惑より多く国会に戻ってきたらどうなるでしょうか? そのときこそ、石破政権の終焉になると確信します。
7 окт 2024