羽田空港の滑走路で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突した事故。海保機側に日航機が着陸することが伝わっていなかった可能性があることが新たに分かりました。
■日航機の着陸 海保機側に伝わらなかった可能性
羽田空港で行われた日本航空機の撤去作業。
斉藤鉄夫国土交通大臣は、事故の影響で閉鎖している羽田空港「C滑走路」について、1月8日に再開できる見込みだと明らかにしました。
1月2日、この滑走路で何があったのか。
事故直前、滑走路に約40秒間、停止していたとみられている海保機。その後の関係者への取材で海保機側に、日航機が着陸することについて伝わっていなかった可能性があることが新たに分かりました。
海保機側が管制で離着陸を管理する「タワー」とやりとりしたのは、午後5時45分すぎ。
管制(「東京タワー」)
「JA722A(海保機)東京タワー、こんばんは。(離陸の順番は)1番目。C5上の滑走路停止位置まで地上走行して下さい」
海保機(JA722A)
「滑走路停止位置C5に向かいます。1番目、ありがとう」
一方、日航機と管制「タワー」が着陸に向けやりとりしたのは、この10秒前。
海保機側が「タワー」の周波数に合わせたタイミングでは、日航機とのやりとりを聞けていなかった可能性があるとみられています。
■元管制官 地上の航空機に指示を出した後は「基本目視で確認」
滑走路付近に航空機が待機している状況でそこへ別の航空機が着陸する場合、通常、管制はどのような指示をするのでしょうか。
元航空管制官 田中秀和さん
「本来(地上の航空機が)滑走路に入らなければ(着陸情報を)付加するものではない。誤進入が仮に起きたとしても、これまでは管制官が気づく、または着陸機が気づいて安全を保ってきた」
国交省の聞き取りに対し、管制官は…
管制官
「ほかの航空機の調整などがあり、海保機に滑走路手前まで走行指示を出したあと、動きは意識していなかった」
こうした状況を受け、複数の関係者は「海保機側は日航機が着陸することを認識せず、滑走路で待っていた可能性もある」と指摘しています。
通常、管制は滑走路手前まで走行するよう地上の航空機に指示を出した後は、基本、目視で確認するといいます。
元航空管制官 田中秀和さん
「今回の場合は天候が良いので目視で確認できるはずです。雪や霧などで管制塔から滑走路を見渡せない場合などに口頭で確認する」
日航機への着陸を許可する一方、海保機には滑走路への進入を許可していない管制。
一方、海保機の機長は「管制官から離陸の許可が出ていた」と話していて、管制と海保機との間で「食い違い」が起きています。
事故で死亡した海保の5人のうちの1人、加藤重亮さん(56)。
38年前、航空自衛隊で同僚だった男性が取材に応じました。
死亡した加藤さんの元同僚
「同期の中ではリーダー的な存在で、多分そうだろうと思ったときに体の震えとか涙が止まらなかったですね」
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4 янв 2024