著名人を語り投資話を持ち掛け、LINEに誘導する投資詐欺。記者がそのグループLINEに潜入してみると、巧妙な手口が見えてきました。
「気を付けてください」
22日札幌市内で道警が注意を呼びかけたのは「投資詐欺」。有名な投資家や経済評論家を語るウソの広告をきっかけにLINEのグループトークに誘導するもので、利益が出ると信じ込ませ高額の金をだましとる手口です。被害額はおととしのおよそ3億3500万円から去年はおよそ8億円と急増しています。
先月、HTBの記者のフェイスブックに現われた広告。テレビでおなじみ、経済評論家の岸博幸さんを名乗っています。
リンクを押してみると岸さんの顔とともに株価予測の無料公開をうたうサイトが登場。収入の10倍を無料で手に入れましょうという誘い文句とともに岸さんのアシスタントを名乗る人物のLINEが。
まさにいまはやりの詐欺の手口。記者が実際にLINEでやりとりを始めてみました。
永山友菜記者)
「こちらが岸博之さんを名乗るホームページとなっています。アシスタントのLINEを追加する画面があります」。
追加すると、アシスタントを名乗る人物から投資に関する勉強グループへと招待されました。参加した勉強グループを取り仕切るのは神崎先生と呼ばれる人物。グループにはおよそ80人が参加しています。
永山友菜記者)
「先生の指示に従い、利益が出たという嬉しい報告が続々と届いています」。
神崎先生と呼ばれる人物が株式市場の流れや投資のコツについて丁寧に解説。また、グループLINEではカフェに行った話やバレンタインにチョコをもらった話なども繰り広げられます。こうした日常会話を何日も続けることで相手の心を開こうとしているようです。
永山友菜記者)
「グループを取り仕切る神崎先生よりもさらに上の『大先生』と呼ばれる人物が登場しました」。
突然、グループLINEに登場した大先生。
「皆さん、お久しぶりです。真鍋です。きのう海外から日本に戻って来ました。たくさん学びこのグループで成長して大きな資産を形成してください」。
こうしたボイスメッセージを投稿することでより信じ込ませようとしてきます。
グループLINE加入からおよそ3週間後、口座開設をサポートするという人物が登場。名前や電話番号などを送るよう求められ偽の個人情報を伝えると、口座が完成したとして投資を始めるためのアプリの導入をすすめられました。
永山友菜記者)
「指示されたアプリをダウンロードしてみると、リアルタイムで数字が動いていて、本物のように見えます」。
こういったアプリで信じ込ませるのは投資詐欺の常とう手段。ここで記者であることを明かしてみると・・・
永山友菜記者)
「グループで『詐欺ではないですか?』と送ったところ、グループから削除されてしまいました」。
やはり詐欺だった。そのように確信した我々は道警に今回のやりとりを確認してもらいました。
道警本部生活安全部生活安全企画課・佐々木貴久課長補佐)
「最近はやりの手口に似ていますね。相手を信用させるために、詐欺のだましの話に入るまでが非常に長いと、そういったところも、投資名目の詐欺の特徴でもあります。警察のホームページの防犯アプリなどで情報発信をしておりますので、詐欺の手口を知っていただいて、被害防止につとめていただきたいと思います」。
▼HTB北海道ニュース 公式サイト
www.htb.co.jp/...
▼情報・映像提供はこちらから「イチオシ!!動画ポスト」
www.htb.co.jp/...
▼HTB北海道ニュースのSNS
Twitter / htb_news
Facebook / htbnews
TikTok / htb_hokkaidonews
#投資詐欺 #SNS #グループLINE #記者が潜入 #HTB北海道ニュース #北海道 #ニュース
4 окт 2024