国内外で人気の観光スポット、世界遺産の「姫路城」。いま、入場料は大人が1000円ですが、“外国人観光客の料金を4倍に値上げする”という姫路市の市長の発言が波紋を呼んでいます。
■“外国人観光客だけ入場料4倍に値上げ”検討
「白鷺城」との愛称でも親しまれている、世界遺産・姫路城。
大天守は400年以上前に築かれたものです。
2023年、城を訪れた人は約148万人で、そのうち外国人観光客は約45万人にのぼります。
現在、姫路城の入場料は国籍を問わず18歳以上は1000円。
しかし、この料金をめぐり…
姫路市 清元秀泰市長(17日の国際会議にて)
「値上げしようかと思っている。外国の人は30ドルくらい払ってもらい、市民は5ドルくらいにしたい」
外国人観光客に限って、現在約7ドル(約1100円)の入場料を、30ドル(約4700円)ほどにしたい、と発言。
実現すると、外国人だけ4倍以上に値上げすることになります。
取材に応じた姫路市長は…
姫路市 清元秀泰市長
「木造建築物をたくさんの人が上ると木がすり減り壊れやすくなる。木造のメインタワーに対するオーバーツーリズムの問題がある。(会議で)ディスカッションするなかで30ドルくらいが世界の標準ですねという話になったので。憩いの場として使う市民と、10年に1回くるかもしれない世界遺産目的で来る人は違うと思う。
“2種類の価格”が存在する―。
台湾から来た人
「二重価格は納得できるが、値段の差でこの国に行く意欲が影響されるかもしれない」
「観光地ではごみ問題も出てしまうので、多くもらったお金でその対策に使うのはいいと思う」
フランス人
「4倍はやりすぎかも。2倍なら理解できるけど」
日本人
「観光地のためにプラスアルファしても影響はない」
日本人
「同等でいいのかなと思う。私たちが海外行ったときに(二重価格を)されたら物価が高いなと感じて、あんまり遊べないような印象もある」
フランスのルーブル美術館は、一般価格は約3700円で、EU諸国の若者などは無料。
エジプトのピラミッドも、周辺国の人とそれ以外の国の人で、違う価格を設定します。
・エジプト・アラブ諸国 約200円
・その他の国の人 約1800円
姫路城の料金を変えるには条例の改正が必要で、市は、城の保存などにかかる費用などを算定し、検討するとしています。
■姫路城“保存にお金がかかるのは事実”
小川彩佳キャスター:
観光地によっても対応も分かれると思いますが、伊沢さんは先日、姫路城に行かれたんですよね。
QuizKnock CEO 伊沢拓司さん:
ちょうど行ってきたばかりです。やはり保存のためには特殊な技術が必要で、後継者を育てなくてはいけなかったり、技術を継承しなくてはいけないなど、お金がかかるのは事実だと思うんですよね。
なので、根拠がある必要はあるのかなと。市の方は税金を納めていますから、それがない人たちからお金が貰えるとか、外国人向けサービスの充実などが乗ってくると印象も違うので、コミュニケーションの問題かなと思う部分もあります。
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<プロフィール>
伊沢拓司 さん
株式会社QuizKnock CEO
東京大学経済学部卒
クイズプレーヤーとして活躍中
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15 сен 2024