2019/5/12 『沢井忠夫作品を弾こう聴こうコンサートX』本番にて(ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ)
演奏者:沢井一恵
作曲者:沢井忠夫(1988年12月作曲。沢井箏曲院創立10周年記念曲。初演=沢井一恵)
宮城道雄の考案により誕生した十七絃も約70年(注:作曲当時)の歴史を持ち、当初の低音補充用という意図をはるかに超え、最近では独奏楽器としての活躍が目覚ましい。勿論ここに至る過程には、演奏家、作曲家、それに楽器を制作する人々の大きな努力があったからこそではあるが、十七絃の持つ音の重厚さ力強さ、また余韻のながさといった大きな魅力は、これからも人々の心を捉えて放さないだろう。そして今、十七絃は日本音楽界の華になりつつあるように思える。[文:沢井忠夫]
16 май 2019