作品群「倒錯の夢」より 透ける赤
人を恋しく想うとき、
決してその心証が単色的とも、まして美しいとも限らない。
さながら、何か過つような後ろめたい幸福を覚えるとき、
それをあたしは倒錯の夢と呼んだ。
最も弱く柔らかな部分を覗いたとき、
どうしようもない程に獣性が蠢く。
◆作詞・作曲・編曲 : 夜風見
◆歌唱 : 重音テト
-歌詞-
理性は自壊を待つばかり
魅了は呪いを孕んでいる
自傷が今もやめられない
それ故自我を保っている
あたしの中に眠る獣を
どうか殺してくれ
深層や、魔性や、自動は
底なしに膿んでいるから
徒に透ける赤い粘膜を見せないで
誘わないで
飢えそうだ、こんなにも
どこから時効を迎えても
異常な嗜好を飲み込めない
正視に耐えぬ本質が
今更きみを襲っている
あたしの中に眠る獣を
どうか殺してくれ
深層や、魔性や、自動は
底なしに膿んでいるから
徒に透ける赤い粘膜を見せないで
誘わないで
飢えそうだ、こんなにも
19 сен 2024