うつ病では特に朝に落ち込みや絶望感などの不調が出ることが多く、会社に行けないことの原因にもなります。自然に改善することも多いですが、それを考えすぎたり不安に思いすぎるとむしろ影響が大きくなってしまいます。
ご質問「うつ病の朝の絶望感がしんどい」について、精神科医が5分で回答しています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
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うつ病の朝の絶望感への対処法
うつ病とは
うつ病は、落ち込みなどのうつ症状が続く脳の不調です。主な原因として、脳内物質セロトニンの不足が挙げられます。よく知られる落ち込み以外にも、様々な症状が現れることがあります。
うつ病の主な症状
1. こころの症状
- 落ち込み
- 不安
- 意欲の低下
- 集中力の低下
2. からだの症状
- 食欲の低下
- 疲れやすさ
- 吐き気
- めまい
- その他の自律神経症状
3. 行動の変化
- 人を避ける
- 声が小さくなる
うつ病での朝の不調
うつ病では、特に朝にうつ症状が強く自覚されやすい傾向があります。朝起きた時に強い落ち込みを感じたり、体の不調やだるさを強く自覚することがあります。これらの朝の不調は、その後の1日や前日の睡眠にも影響を及ぼす可能性があります。
朝の不調の具体例
- 体がだるく重くなって動きづらい
- 強い落ち込みから絶望感を感じ、何もする気がしない
- 吐き気やめまいなどの体調不良
朝の不調による影響
- 会社や学校に行けなくなる
- 1日中不調が続く
- 朝の不調への不安から前日に不眠になる
朝の不調の性質
- 重度でなければ、時間が経つと自然に改善することが多い
- 朝の不調を考えすぎると、不調が長引く可能性がある
- 前日の不眠は朝の不調を強める
朝の不調・絶望感への対策
朝の不調を想定して、事前に行動を決めておくことが重要です。
具体的な対策例
1. シャワーを浴びる
2. 朝散歩をする
3. 水を飲む
その他の対策
- 朝の絶望感は一時的であることを認識する
- 寝る前に朝の不調について考えすぎないようにする
- 可能であればリモート勤務や就業時間の調整を検討する
まとめ
うつ病では特に朝に絶望感などの不調が強く自覚されることが多く、その前後にも影響を及ぼすことがあります。朝の不調から仕事に行けなくなったり、朝への不安から不眠を引き起こすこともあるため、注意が必要です。対策としては、朝の不調を予想して事前に行動計画を立て、朝になったらその計画を実行することに集中するのが効果的です。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
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【監修者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。
26 сен 2024