【演目説明】
平安時代。近衛天皇の御世の事、毎夜丑三つの時に大内裏の東三条ケ森より黒雲が涌き出で紫宸殿の屋根を包み、近衛天皇が時同じくして得たいの知れぬものに怯え悩まされるという事件が起きました。時の左大臣「藤原頼長」は帝の心を和ませんと内裏を挙げての宴席を計画し、都一番の料理人「平野庄内」を呼び出します。近道をする庄内は、東三条ケ森で猿の軍団に襲われますが、源氏直流頼光の流れをくむ「兵庫頭 源頼政」郎党「猪早太」がこれを救います。
湧き出た黒雲の中にただならぬ気配を感じた頼政は、一念込めて弓矢を引き絞り弓を打ち抜きます。尋常ならざる叫び声を上げ飛び出したものこそ「牛の体に猿の頭を持ち、手足は虎にして尾は蛇の姿」という化生「鵺」でした。格闘の末、頼政はこれを打ち取り、帝の病も見事快癒に向かい、この功績に頼政は、御剣「獅子王」を下賜されます。（パンフレットから引用）
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2 июл 2024
