冒頭の「核兵器で100万人の命が”一瞬にして”奪われた」(その”一瞬”の後がもっと地獄なのに)とか、他に聞こえる大きな声での「潜入捜査が台無しだ」とか、もうわざとやってんじゃないの?ってくらいで、こりゃダメなやつかな?と思ってハードル下げて観始めた。 それが吉と出たのか、期待度上げずに見ていくと、あれ?これなかなかいいんじゃね?ってなって行きました😅 なんて言うか、反体制、反権力に貫かれてるところがいい。 “アメリカ”が”アジア”を力で押さえつけるんだけど、もう明確に”アメリカ”が悪😆。ベトナム戦争のベトナム側から描いた風でもあり、よくある”U.S.A.!! We are the Justice !”な感じじゃないのがすごく新鮮(「アバター」あたりも似た構図ではあるけど明確に”アメリカ”と言ってる点が違う)。 ギャレスエドワーズがイギリス人だってのも関係あるんだろうか?1975年生まれって事は、ホントの幼少期ロンドンパンクが盛り上がってたってのが関係してたりして😆 しかしよくハリウッドがこの映画許したなと思う一方、それが許される度量がまだアメリカにある事がうらやましくも頼もしく思える気がしますね。 特にAI vs 人間、まさについこの間まで映画業界のストライキの原因でもあり、今後の動向を左右するテーマだからAIの暴走ってなりそうなもんだけど、そうでないばかりかアメリカ側が彼らを特効隊員みたいに捨て駒として使ってる始末で、一方的な決め付けはやっぱりダメ、互いの立場を理解しないと、と言ってるようで、さぞかしHAL9000も草葉の陰で溜飲を下げてる事でしょう😅 遠景なのに巨大感がよく出てる映像的センスの良さもあり、終わってみたら大満足!早速2回目も観ちゃいました😊 「地獄の黙示録」(AI村の佇まい、夜のプールからJDワシントンが上がって来るとことかモロ😅)と「ブレードランナー」(夜の渋谷とか友達のドリューの立ち位置とか)をマッシュアップさせて、甘くて柔らかいホイップクリームで包んだような傑作!と思いました😅 PS. アルフィーが見てたビデオが千葉真一の「宇宙快速船」ってのがまたマニアックでした🤣