グレーのスーツ姿で日本記者クラブの会見場に15日登壇したエンゼルスの大谷翔平(27)は無数のカメラフラッシュを浴びた。46本塁打、9勝と投打の二刀流で本場メジャーを席巻した歴史的なシーズンにも、「まだ100%、120%ではない」と達成感を口にすることはなかった。
「野球の神様」と呼ばれるベーブ・ルースが1918年に達成して以来の「二桁勝利、二桁本塁打」にあと一歩に迫った。日米の報道でレジェンドと比較されることが増えたことを「光栄なこと」とかみしめる。
本格的な二刀流を現代の野球に蘇らせた要因を「一番はフィジカルがしっかりしたこと。そこが技術に結びついた」とけがに泣いた過去3シーズンとの違いを強調。「イニング数、試合数をこなせたことが一番」と振り返った。
後半戦は本塁打のペースが失速し、終盤は敬遠も増えた。視界に捕らえつつあった本塁打王のタイトルを逃し、「(要因は)これ一つというのはなく、トータルで見たときに攻め方が厳しくなった。なかなかチームの勝ちもついてこない中で、精神的にきつい場面が後半は多かった」と心境を明かした。
それでも、「普通の生活では味わえないような経験をさせてもらっていること自体、すごくうれしいこと」と実感。来季も出場数にこだわり、「良かった、悪かったというのは、シーズンが終わった後に残った数字を振り返ればいいと思う」と投打で勝負する。
メジャーでも挑戦を表明する選手が出てきた二刀流を「自分がやっていることに対して、すごいなという感覚はない。もっともっと高くいける」とさらなる高みを見据えた。(運動部 田中充)
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13 ноя 2021