体験デザイン研究所「風の谷」主宰の宮台真司、阪田晃一でお送りするチャンネル「雑談篇」の無料公開回です。
2024年より始まった3つの私塾の中でも、主に社会学講義とゼミナールを展開する「荒野塾」。あらゆる点を線で結び、「社会という荒野を仲間と生きる」ための実践的な知恵を継承することを目的とした「風の谷戦略」について、概略をお話ししています。
雑談篇では、普段の取り組みに向けた雑談を配信します。
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荒野塾とは?(口上)
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映画『AIR(2023』 ベン・アフレック監督・制作・出演、マット・デイモン制作・主演
この映画ほど「こう生きろ!」という直接的なメッセージの表出に成功した映画は珍しい。ベン・アフレックとマット・デイモンの45年に及ぶ絆と、それを支える「社会はつまらなくなった」「わくわくしたい」という共通の価値貫徹への志向が、毎日が「つまらない」と強く感じる「潜在的な内発性(内から湧く力)を持つ者」に、価値貫徹への力を与えて内発性を顕在化させてくれます。「こうせよ!」と打ち出す映画が失敗しやすい中、2人の本気が稀有な成功を導きました。
その意味で、「この映画にわくわくさせられるかどうか」で、人を見分けることができるでしょう。なお、脚本の技法、撮影の技法、演出の技法も、過剰な説明よりもクオリア(体験質)の「思い出し」機能に絞って高度に練られています。そのことが「人を見分けるのに役立つ映画」であることを支えています。荒野塾は、この映画に触発されるような人に向けられています。講義では膨大な情報を提供しますが、そういう人は咀嚼に向けた「力」が出るでしょう。
荒野塾主宰 宮台真司
〈宮台真司社会学講義〉絶賛開講中!
※『社会学原論』を90分✖️8コマ、『社会意識と社会構造』を90分✖️8コマの講座です。
『社会意識と社会構造』
『サブカルチャー神話解体(1993)』に結実された膨大な調査研究から構成される本講義は、戦後人々がどのように「音楽」や「漫画」などのサブカルチャーを享受してきたかを論じながら、社会的コミュニケーションの変容を明らかにすると共に、その変容がもたらした現代社会の病理に迫ります。
『社会学原論』
宮台社会学のすべてが詰まった本講義は、「社会学以前」から「社会学主義」までを体系的に扱い、この社会の全体像を浮き彫りにします。周辺の学問との結びつきを明らかにしながら、思想史という大きな流れの中で現代社会を読み解く「串刺しの思考」は宮台社会学の真髄です。「言葉によって言葉の外に連れ出す」その講義手法そのものが最大の魅力です。
2024年春学期 開講中
第1回 5月18日(土)東京会場
第2回 6月1日(土)神戸会場
第3回 6月8日(土)東京会場
第4回 6月23日(日)神戸会場
7 сен 2024