「mRNA技術」と「社会の道徳観念」 ワクチンを含む mRNAの技術課題は、コロナ禍を通じて、「医療・公衆衛生上の問題」から「道徳上の問題」に移り変わっている。私は、弁理士と言う職業上、日々特許発明に触れ、最先端の技術とその技術課題の間で揺れ動いている。そんな私の目には、mRNAの技術課題は医療上の問題ではなく、道徳上の問題にしか見えない。科学の発展、技術の進歩には、時としてその技術を諦めなければならない場面がある。同じ技術課題の延長線上で開発を続け、社会に貢献する事も技術の進歩だが、社会に不利益をもたらす技術を解明し、放棄し、この不利益から社会を解放する事も技術の進歩だ。mRNAワクチンについてはどうか。mRNAワクチンは、不利益が明らかにされる前に社会に導入された。人の利己的・利他的な動機を利用する社会的な風潮が醸成され、80%を超える国民がワクチンを接種した事実は重く受け止める必要がある。このような状況でmRNAワクチンの不利益が明らになったらどうなるのか。これに触れた国民は、須くして明らかになった事を「これで安心」と喜ぶだろうか。mRNAの技術を放棄し、社会から不利益の原因を取り除いたとしても、国民が既に受けた傷は消えない。一方で、mRNAの継続的な技術開発は、傷を負った国民からは赦されないだろう。mRNAの技術課題が道徳上の問題である、と考える私の根拠はここにある。「mRNA技術」はもはや「社会の道徳観念」に耐える事はできないだろう。 「mRNAの技術は道徳的に赦されますか。」我々は、これから、これを考える長い旅に出る。8/17 Patent SUN 【ストックホルム共同】スウェーデンのカロリンスカ研究所は2日、2023年のノーベル生理学・医学賞を、メッセンジャーRNAという遺伝物質を使った新型コロナウイルスワクチン開発に道を開いた米ペンシルベニア大のカタリン・カリコ特任教授（68）ら2氏に授与すると発表した。10/2共同通信 ノーベル賞は、ファイザーとズブズブだった。 ノーベル賞を決めているカロリンスカ研究所はファイザー社と提携し資金提供を受けていた。さらに、カロリンスカ研究所は「ワクチン推しイベントを開催」。ファイザー社、ビオンテック社、アストラゼネカ社の最高レベルの代表を招いて基調講演も行っている。骨の髄までズブズブ。mRNAのノーベル賞は、こうして生まれたのだ。12/26Laughing Man
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