ウエノさんと言えばまず
#ミッシェル・ガン・エレファント ですけど
その他にも例えば
#エルレガーデン 細美さんとの
ザ ハイエイタスや、
加山雄三さんとの
ザ・キング・オール・スターズなど、
その活動は多岐に渡ります。
そんなウエノさんですが、
僕は個人的に
「専売特許」というワードが浮かびます。
この専売特許というのは、言い換えると、
パフォーマーとしての
トレードマークとなります。
〜
どういう事かというと、
これウエノさんは
プロレスが好きでらっしゃるという事で
プロレスで例えたいと思うんですけど、
例えば #新日本プロレス だと、
蝶野・武藤・橋本の、
いわゆる闘魂三銃士の三人は、
それぞれ
ケンカキック、
シャイニングウィザード、
垂直落下式DDTという
専売特許があって、
これを若手の人間、
つまりまだ無名の人間が使ったとしても、
自分らしさは表現できないし、
その結果として
お客さんに自己アピールできないんです。
つまりこの専売特許というのは、
「何々といえば誰それ」という連想を
真っ先にさせてしまう個性の事です。
そんな専売特許を、
ウエノさんは少なくとも２つ持っていると
僕はそう思っています。
具体的に言うと、
ルックス面、そして音色面です。
〜
まずそのルックスなんですけど、
ウエノさんは、痩せ型で、
ジャケットや革ジャンを羽織って、
サンバーストのプレベを低く構えています。
これがもうめちゃくちゃカッコ良くて、
ついつい真似したくなるんですけど、
でももし他の誰かが同じ事をやっても
結局ウエノさんを連想してしまうし、
もっと言うと、そのつもりが無くても
ウエノさんの真似になってしまいます。
付け加えると、
このベースを低く構えて弾くというのは
決して楽じゃないんです。
というのも、ベースは高く構えたほうが
演奏しやすいからなんです。
〜
これは例えば以前このチャンネルでもご紹介したゼノンさんがわかりやすいんですけど、
ベースは高く構えた方が弾きやすいんです
というのも、
左手で音程を司る際に、
指は上に向くように構えます。
それに関連して、
ベースは高く構えると、
肘を曲げる事になり、
手首はリラックスした
状態になります。
その結果、左手で弦を押さえる時は、
指全体の力が使えるし、
その可動域も広がります。
一方でベースを低く構えると、
肘は伸びてしまうので、
代わりに手首を曲げる必要があります。
その結果、可動域は狭くなります。
実際、例えばウエノさんは
その演奏スタイルとして、
ビブラートという音を揺らすテクニックを
使いません。
でもウエノさんは、
低く構えたベースで、
ドライブ感やビート感、そして重厚感を物の見事に出されています。
そして何より、
めちゃくちゃカッコいいわけです。
極端に言うと、このスタイルは、
まだ法案化されてないってだけの
ウエノさんの専売特許だと思います。
〜
そんなウエノさんの専売特許は、
音色面にもあります。
この音色と言えば、やっぱり
gwdだと思います。
僕これ初めて聞いた時、
衝撃だったんですけど、
この、攻撃的なベース音で始まるイントロ
というのも、
ウエノさんの専売特許じゃないかと
思ったんです。
更に言うと、時には
曲の全編にわたって
この攻撃的なベース音
を使うっていうのも
ウエノさんの凄さだと思います。
この音色面で付け加えると、
ウエノさんは
音色の守備範囲が広いのも凄いと思います
音色については、以前このチャンネルの
照井さんの回で詳しくご紹介したんですけど
簡単に言うと、ウエノさんはその音色として
甘口から激辛までを
見事に使いこなします。
〜
例えば加山雄三さんとの
キングオールスターズでは、
加山さんの太く伸びやかな声や
周りのアンサンブルに調和させるように
その音色は甘口です。
一方で、細美さんとのハイエイタスや、
吉川晃司さんのバックで弾いてる時は、
ピック弾きならではのドライブ感が
前面に出てて、
言わばピリ辛な音色が流れます。
そこでミッシェルなんですけど、
あの激辛なベース音を聞くたびに
やはりボーカルのチバさんの
存在はデカいなと思います。
なぜなら、並の歌だと
あのベース音で潰されるからです。
とは言え、チバさんの現在のバンド、
ザ・バースデイでは、
ベースの音色はそんな攻撃的じゃないし、
ギターの音色も調和的です。
言ってしまえば、チバさんは
固いアンサンブルでも
柔らかいアンサンブルでも
どちらであっても
自分の世界観を作り出すことのできる
器の大きいボーカリストなわけです。
もっというと、ドラムのクハラさんも
ミッシェルでありバースデーなわけです。
じゃあ同じメンバーが二人いる中で、
何がミッシェルたらしめているのか。
アベさんなんです。
このアベさんの、
それこそマシンガンじゃないかって思う位に
強烈なカッティング、
どこまでも真っ直ぐ飛んでいきそうな音色、
これこそがミッシェルに欠かせない
サウンドの肝なわけです。
以前このチャンネルで亀田誠治さんをご紹介した時に
「相手に嫌がられないギリギリを攻めれる
人はモテる」という事を言いましたけど、
ことミッシェルのウエノさんは、
チバさんやアベさんに対して、
「この二人ならここまでギリギリを攻めても
大丈夫だろ」という
言わば信頼みたいなものがあったから
あそこまで激辛に出来たんじゃないかって
思うんです
〜
ウエノさんはある日のインタビューで
こうおっしゃってます。
「ベース・マガジンの表紙になるような、
うまい人たちの演奏には
正直グッとこなかった」
「結局、自分が何をカッコいいと思ってるか」
これはつまり、ウエノさんの中で
何が自分らしさなのか、そして
何がカッコいいのかが
明確なわけです。
でもこれは決してテクニックや技術はダメで
個性が全てだとか、そういう事では無くて、
もしあなたが超絶テクニックをカッコいいと思ったのならそれを目指せばいいし、
あるいは、あなたが直情的な爆音に魅せられたのなら、それに夢中になればいい。
ようは、
カッコいいと思ったなら
どれも正解なんだぜって
そう伝えてくれてる気がするんです。
そしてそんなメッセージが、
ベースという楽器に興味を持つ人を増やす
そんな銃弾になってると思うんです。
チャンネル登録お願いします
/ @bassist-bun
音楽の秘密基地ホームページ
bunbassbase.wi...
〜
ゼノンさんの回
【凄いベーシスト解説】
聖飢魔II ゼノン石川
【リズム感の悪魔】
• 【凄いベーシスト解説】聖飢魔II ゼノン石川...
照井さんの回
【凄いベーシスト解説】
BLANKEY JET CITY 照井利幸
【極太ベース音の作り方】
• 【凄いベーシスト解説】BLANKEY JET...
亀田さんの回
【凄いベーシスト解説】
亀田誠治
【モテる理由と、その秘訣】
• 【凄いベーシスト解説】亀田誠治【モテる理由と...
〜
Bun(ブン)
Facebook
/ bun.bassist
ツイッター
/ bassistbun
Instagram
/ bassistbun
〜
〜
関連動画
• 世界の終わり / thee michelle...
• [LIVE] TMGE - CISCO～G....
• G.W.D / THEE MICHELLE ...
• 【THE King ALL STARS】「c...
• The Flare / the HIATUS
22 авг 2024
