日本の食卓に欠かせないおコメの価格が、猛暑の影響などで上がっています。一方、福岡では暑さに強い新たな品種の生産が始まっています。
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福岡市中央区のスーパーマーケットにずらりと並ぶおコメ。
■財津ひろみアナウンサー
「20種類ほどのおコメが並んでいて、こちらは5キロ2000円前後ですが、6月からこの価格が変わるということです。」
こちらの店では6月、これまで据え置いていたコメの価格を3割から4割ほど上げるといいます。その理由は。
■たべごろ百旬館・栁珠羅さん
「生産量不足が一番の問題だと思います。気候の変動だったり、需要と供給のバランスが崩れて販売量が多くなっている現状で、作られている量が少ないのが一番の問題。」
福岡県やJA全農ふくれんによりますと、コメは去年の記録的な猛暑の影響で、主要な生産地の1つである北陸地方などで収穫量が減少しました。
そうした中でコロナ禍が明け、外食需要が戻ったことも重なり、市場価格が上がっているということです。
福岡県産のコメについては例年通りの収穫量だったということですが、市場価格に引きずられるように福岡県内で徐々に値段が上がっているといいます。
■買い物客
「え、うそでしょ。おコメを食べたいから高くても買うんだろうけれど、何かいい方法ないかな。」
「しょうがないでしょうね。おコメがなくちゃ生きていけない。」
“欠かせない”という声が上がる中、福岡県八女市では。
■吉村史織アナウンサー
「こちらではあすから、今シーズンの田植えが始まるということで、苗がこのように準備されています。」
こちらの農家では3つの品種の米を生産していて、ずらりと並んだこの稲は。
■コメの生産者・倉八朝雄さん
「恵です、恵つくし。」
恵(めぐみ)つくしは、標高の高い場所でも病気にかかりにくく暑さにも強い品種として福岡県が開発し、去年から生産が始まりました。去年は見込み通りの収量があったとして、ことしはの作付面積を広げるということです。
■倉八さん
「作りやすいとは言えないけれど、大丈夫かなと思います。少しは増収にもなっている気がします。」
米の生産で赤字になり、農家を辞めた人もいる中、生産が安定し収益につながればと期待しています。
恵つくしは、去年の秋から福岡県内で流通が始まっています。福岡市・天神の福岡三越で販売する担当者は、期待を口にします。
■北野エース 福岡三越店・平賀壮一郎店長
「安定して商品を供給できない時期もありましたが、恵つくしのような品種が販売されることで、安定しておコメを供給できることがありがたいと思っています。」
新潟では、雪解け水や雨水に頼る「天水田(てんすいでん)」で、田植えシーズンのスタートから「水不足」に悩む事態も起きています。
気象庁の最新の3か月予報では、ことしの夏は例年よりも暑くなると見込まれていて、今後のコメの価格は秋の収穫にかかっています。
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/ fbs_news5
3 окт 2024