H様より作業依頼承りました。スズキの名車GT380です。
私自身、実車に触れたのは初めてです。
自分は世代的にヤンキー漫画”カメレオン”を読んでいました。
登場人物の一人である「久米治親」の跨る車両がGT380だったのですが、作中で排気音を「落雷みてーな2サイクル音」というセリフがあり、強烈に印象に残っています。
当時高校生だった自分はスティードやSRといったバイクにばかり乗っていましたが、GT380とカワサキの500SSマッハⅢの2台はジャンルやスタイル関係なく何故か引き寄せられる魅力を感じてしまいます。
モトクロッサーもそうですが、2ストの排気音は乗り手の気持ちをくすぐる音なのかもしれません。
今回は、装着されている集合チャンバーの取り回し変更と直径のダウンサイジング。既存のチャンバーに当たるためカットされてしまっていたセンタースタンドのマウントを再生作業です。
マフラーの角度、出口の長さ、コーナリング時にチャンバーがヒットしないようにエグリ加工、チャンバーブラケットのレインフォースプレート製作。これらの作業はオーナー様より数点画像を拝見させていただいて、当時物のチャンバーと理想のチャンバーになるべく近づけるよう製作しました。
センタースタンドマウントの復元は同じ厚み、アール等意識して塗装後に純正と思えるように復元しました。
発売当時から今でもずっとビアンカ派です。
9 сен 2024