【Megumi Tanno & Michael Tsalka】FortepianoによるClavier Sonata in F Major for Four Handsr KV.497 -2Mvt. （Wolfgang Amadeus Mozart）
2. Andante
〈日本時間の毎週金曜の午後に更新予定〉
Hammerflügel: Hammerflügel Dulcken
今回の使用楽器
【ルイ・デュルケン】(1815年頃ミュンヘン)
【4手のピアノソナタ へ長調 KV.497〜第２楽章：アンダンテ】（W.A.モーツァルト）
≪モーツァルトの1786年≫
モーツァルトの年表を見渡すと
いかにモーツァルトがクレイジーであったかがわかる
大作続きなのだ
前年からのクラヴィーア・コンチェルトのニ短調、ハ長調に続き、KV488のイ長調、この音楽の続きはのちに天国的な美しさを持つクラリネット五重奏へ引き継がれる
そしてKV492【フィガロ】の登場
KV493(私の学生時代、楽譜が擦り切れるほど練習したクラヴィーア・カルテット変ホ長調)
そして8月、このKV497に繋がる
ヨーロッパのいつまでも陽が落ちない夏
石畳に反射する熱を冷ますかのように
モーツァルトは爽やかな音楽を書いた
先人たちの用いた対位法をうまく絡めながら
それは心の琴線にそっと優しく触れる音の系となった
フォルテピアノの繊細で一見、か弱くも見える音は、実はこのような楽曲にこそピッタリだ
音が混ざり合うことがない分、モーツァルトが心を砕いた線のクリアランスさが強調される
このわずか4日後
【ケーゲル】と言われるボーリングの🎳原型で遊んでいたモーツァルト
またまた大作「ケーゲルシュタットトリオ」が生まれるが、モーツァルトにとってKV497のような壮大な作を描いたあと
またすぐ遊びの中で新たな発見をする
その姿を
今この現代に生きる私たちが想像すると
モーツァルトにとっては
作曲することも、遊ぶことも全く同じ
Spielen (play)であったのだろうなと
その純粋な楽しさ、遊びの中にいる時
人は最大の自由を自ら選び
最大の生きる喜びを身体丸ごとで味わっている
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W. A. Mozart (1756-1791): FortepianoによるClavier Sonata in F Major for Four Hands, KV.497 -2Mvt.【K.497 第２楽章】
【4手のピアノソナタ へ長調 K.497〜第２楽章：アンダンテ】（W.A.モーツァルト）
Performed by Megumi Tanno and Michael Tsalka
Megumi Tanno & Michael Tsalka plays on fortepiano built by Neupert, Louis Dulken model (1815)
Primo： Megumi Tanno（丹野めぐみ）
Secondo： Michael Tsalka（ミヒャエル・ツァルカ）
2024年3月25日 ベヒシュタイン・セントラム東京ザールにて収録
(playing a fortepiano) at Bechstein Centrum Tokyo Seal
使用楽器：ノイペルト社製 1815年 ルイ・デュルケン・モデル
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19 июл 2024
