イスカリオテのユダは、なぜイエスを裏切ったのか！/ 尼川 匡志【誰でも分かる聖書の話】 

いつもご視聴下さりありがとうございます。 本当に、そうですよね。他人事として捉えてしまいそうになる自分がいます。 私達は今確かに聖霊なる神とイエス様の執り成しによって、守られていますが、 心の中に、神を神としない恐ろしい心があることを知っています。 心の目を、信仰の創始者であり、完成者であるイエス様から離さないように 歩んでいきたいですね。 感謝しつつ。　　　　　　　　　尼川匡志

いつも、ご視聴くださり心から感謝致します。 そして、ご質問をくださってありがとうございます。 十分に納得していただける回答ができるか分かりませんが、 私の考えを、少しお伝えさせて頂きます。 この考えが、絶対正しいというわけではありませんが、 自分の中で今の時点で、こう考えていると言うことをお話しします。 　私は、「イスカリオテ・ユダ」という人間に、信仰を持った時から、ずっと引っかかっていました。 なぜユダは裏切ったのか？なぜユダはその後自殺してしまったのか･･･と。 私自身は決して優等生的な信仰者ではありません。失敗だらけの人生です。 そして、その自分が、ユダのような愚かな失敗を、絶対にしない！とは言い切れないと思っていました。 ですから、「ユダ」のことが気になり、よく考えていたのだと思います。 　 　さて、イエス様は十字架に架かりすべての罪（人間だけではなく全世界の罪も）を贖う道を選ばれました。 そして、イエス様はユダが裏切ることも知っておられたとも思います。 そのうえで12弟子の一人として、愛し仕えておられたのだと思います。 そして、私はイエス様は、ユダのために祈られていたのではないかと想像するのです。 「ユダが愚かな選択をしませんように！」と。 なぜなら、このユダの行為は、生まれてこない方が良いと言われるような大きな罪だからです。 イエス様が、愛する弟子の一人ユダが滅びることを願われるわけはないと思うからです。 　Ishiさんは、「彼の行動は主イエスが目的を果たすために必要な事であり、」とお書きでした。 たしかにユダの裏切りによって、イエス様は十字架につくことになりました。 ですが、神はその事を必要とされたとは私は、考えにくいのです。なぜなら 神という方は、「有って有る方」自存できる方だと思います。空気が無くても、地球が無くても存在できる方です。 私たち人間は、自存できません。依存している存在です。しかし、神はそうではないのです。 神のみこころは、どんなことがあっても実現していきます。 その方が、ユダの裏切りを必要としたというのは考えにくいのです。 たとえ、ユダが裏切ることが無くても、イエス様は間違いなく十字架につかれて、罪を贖われたと思います。 ユダの裏切りによって、罪の贖いができるかどうかが決まるというのであれば、とても心もとない救いだと思います。 　ではなぜ、最後の晩餐の時に「あなたの計画を実行しなさい」と言われたのか？と言うことですが、 その前に、既にユダの心にサタンは、「イエスを裏切ろうという思いを入れていた」（ヨハネ13:2）とあります。 ユダの考えは、正確には分かりませんが、イエス様を追い込んだ方が良いと考えたのだと思います。 それはイエス様の力を引き出すためなのか、なにかを確かめるためなのか、よく分かりません。 しかし、そのような思い（欲求）が彼の中にあった事は事実です。これは、イエス様が与えたものではありません。 サタンから来ているものです。 　そして、ヨハネ13章27節で、「パンを与えるものが、その人（裏切る者）です」とイエス様が言われて、 そしてユダにパンを渡された時、彼はそのパンを受け取ることを、心の中で「選択し選ぶ決心をした」のだと思います。 その瞬間に、サタンが彼に入った。と書かれているのです。だから、その後で、「あなたの計画を実行しなさい」と その裏切ることを自分の意志で決めたユダに言われたのだと思います。 つまり、回帰不能点をユダは超えてしまったのです。それが彼の自由意志でした。 　私は、神様は人間の自由意思を、尊重される方だと考えています。 そして、人間は自分の自由意思で、神に従う道（いのちの木を選ぶ道）を選択することによってのみ救われるのだと思います。 　ユダは悪役を引き受けたのではなく、自分の欲求に振り回され、罪に引きずられていったのだと思います 私自身の経験ですが、罪の手前で誘惑されている時は、その誘惑がとても素晴らしいものに見えることがあります。 しかし、それを実行してしまった時に、それが実に空しいものであることを思い知ることがあります。 私は、ユダもそうではなかったか･･･と思っています。「とんでもないことをしてしまった」後悔したでしょう。 しかし、悔い改めなかったのです。 　イエス様は、最後まで諦められませんでした。このユダに「友よ」とゲッセマネで呼びかけられています。 私は、ユダへの最後の呼びかけではなかったのかと考えています。 もし、彼が、この時悔い改めるならば、イエス様はユダを受け入れ赦されたと思います。 そしてもし、ユダが、自殺せずに、「イエス様。私を赦してください」と言えば、赦されたのだと信じます。 　しかしユダは、神様にごめんなさいと言わずに、自分の罪を自分で処分したのです。それが自殺という方法でした。 これらのことを考えると、ユダは、神の赦しを受けていないと考える方が良いように思うのです。 　Ishiさんは、「どんな罪を犯しても救ってくれる神、愛と赦しの全能の神がユダを見捨てるとは思いません。」と 書かれています。私もその通りだと考えています。どんな罪を犯しても赦してくださいます。 ですから、私のようなものでも赦されたのだと考えています。 そして、ユダもイエス様の前に「悔い改め」さえすれば、間違いなく赦されたと思います。 しかし、悔い改めない人を、神様は赦されるとは、聖書には書かれていないように思うのです。 　イエス様が十字架に架かられた時、右と左に強盗がいました。 一人は、「私を思い出してください」とイエス様を神と信じ悔い改めました。 しかし、もう一人は、最後までそうしませんでした。2人とも救われたとは考えにくいのです。 悔い改めるならば、それがどのような愚かで、赦しがたいものであっても、赦されます。 しかし、それを神様の前に持ち出さず、自分の力で、自分の方法で、責任を取ろうとするなら、神の赦しは受けられないと考えます。 　いかがでしょうか、長くなりましたが、これが私が考えるところです。 ご参考にして頂ければ感謝です。 これからも、GFP福音配信チャンネルをよろしくお願いいたします。　尼川匡志

@@匡志尼川 尼川様へ ご丁寧な回答を本当にありがとうございました。 何度も読ませていただきました。 私は勉強不足だとわかりました。 自分の狭い視野、自分の浅はかな心のレベルで決めつけていたようです。 お恥ずかしい限りです。 私は１５年ほど前からキリスト教に縁がありましたが、母親が熱心な仏教徒でありクリスチャンになることを控えておりました。 その愛する母が一昨年旅立ったので、クリスチャンになる決意をしキリスト教の歴史から学び自己洗礼を行いクリスチャンになりました。 所属している協会はなく、近場にある複数のプロテスタント教会の礼拝に参加しております。 なぜか、シックリくる教会がなく腰を落ち着けることが出来ません。 これも主の導きだと信じ、焦ることなく聖書勉強に勤しんでおります。 その中でＧＦＰ福音チャンネルと出会い尼川さんの福音を聴くことができました。 僕にとって尼川さんのお話は、とても心地良く知りたかった事をどんどん話してくれます。本当に不思議なほどです。 僕は現在北九州在住の５６歳です。 ２７歳で起業し３６歳のとき倒産して夜逃げした無責任な男です。 上手く言葉では表現出来ませんが、尼川さんの苦労された御経験が私を癒やしてくださっているのかもしれません。 話が長くなり申し訳ありませんでした。 尼川さんと出会えたことを神に感謝します。 お忙しいところ本当にありがとうございました。 石田潤一

@@ishijyun 石田様 こんにちは。 ご連絡,心から感謝しています。 十分な答えになっていたか分かりませんが、 お役に立てたのなら、感謝です。 ネットでの福音は、一方通行になりかねないので、 石田さんのように、反応を送っていただけるのは、 本当に喜びです。ありがとうございます。 同じ九州なのですね。 私は、3年前に関西から宮崎に引っ越し福音の働きをさせて頂いています。 また、何かご質問があれば、何なりと仰ってください。 適切な回答ができるか分かりませんが、 お返事させて頂きます。 神様が祝福してくださいますよう祈っています。 感謝しつつ。　　　　　　　尼川匡志

@@匡志尼川 尼川様へ お心遣いありがとうございます。 またご連絡させていただくと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。 石田潤一

神戸祐子様 いつも、ご視聴くださり感謝致します。 本日、神戸さまのご感想を読ませて頂きました。 お返事遅くなり申し訳ありません。 私は、聖書のすべてを知るわけではありませんし、 神様のみこころが分かっている訳ではないので、 絶対これが正しいという訳ではありません。 あくまで、私なりの聖書理解をお話しいたします。 サタンがなぜ、転落してしまったのか。それも、明確ではありません。 いくつかの箇所から推察するのは可能です。 【イザヤ書14章12～15節】 この明けの明星と言われる存在が、堕落するまでのサタンであったと考えられます。 「御使いの中の御使い」明けの明星は、そんな存在であったと想像できます。 御使いですから、当然神の御栄光を知っていました。また、神がどのような方であるのかも知っていたのです。 そして、知った上で、明けの明星は、14節にあるように「いと高き方のようになろう」と考えたのです。 神の権威を知った上で、自らが、神に取って代わろうと考えたということです。 これは、実に恐ろしい考えです。確信犯ということが出来ます。 さて私たち人間もサタンにそそのかされて、「善悪の知識の木」の実を取って食べました。 その時、アダムとエバは【創世記3章5節】「神のようにな」れると、サタンにそそのかされたのです。 しかし、人間は御使いではないので、その意味を完全には分からなかったはずです。 神様に、あなたは「死にます」と言われても、その意味さえも分かっていなかったのですから。 つまり、分からないでしてしまったことなのです。 人間には自由意思が与えられています。それを行使するために「善悪の木」はありました。 私の「自由への道」という動画にもありますが、 神に従う自由と、神に従わない自由を持っていたのです。そのどちらでも自分の意志で選べるように 神はアダムとエバに、その自由を与えられていたのです。 サタンは、その自由を巧みに利用しながら、人間をそそのかして、神に逆らう罪に引き込んだのです。 これは、神様にとって、心痛んだことだと思います。 話を先に進める前に、「サタンとイエス様が神に同じように愛された」とかかれていましたが、 それは、聖書の語るところではないと思いますので、少しお話ししておきます。 イエス様は、三位一体の神であって、サタンとは全く違っています。 例えば、【へブル書1章3節】「御子（イエス様のこと）は神の栄光の輝き、また神の本質の完全な 現れであり、その力ある御言葉によって万物を保っておられます。」 【コロサイ1章16節】「御子は万物に先立って存在し、万物は御子にあって成り立っています」 イエス様は神です。ですから、サタン（堕天使）とは全く違う存在だと言うことが出来ます。 このことは、心に留めてくだされば、ありがたいです。 このサタンが、人間をそそのかし、滅びに引き込んでいるのはなぜなのか…？ これも、絶対とは言えませんが、サタンの本質な目的は、神に反逆し、神を引き下げることだと思います。 神は人間を愛しておられます。人間を愛の対象として創造されたのですから。 その人間を神に反逆させ、罪によって滅びるていくことは、神の痛みです。 つまり、サタンは神を傷つけたいのだと思います。 かつて自分を愛して下さった神さまに、サタンは愛されなくなったのです。 その時、憎しみでいっぱいになるのは、想像できます。 そして、その神に対して、怒ったのです。 そして、神が存在が大切にしている人間を、めっちゃくちゃに破壊してやりたくなったのだと思います。 先ほども言った様に、神を苦しめたいからでしょう。 イエス様は十字架の上で、祈られた言葉の一つに、「父よ彼らをお赦しください。彼らは自分で 何をしているのか分かっていないのです。【ルカ23章34節】」と言うものがあります。 人間は、神に反逆していても、それがどれほど酷いことであるのか、正確にはつかめていません。 分からずにしていることがあるのです。子供が親にひどい言葉を投げかけるようなものです。 しかし、サタンは、先ほども言いましたが、そうではありません。確信犯です。 ですから、サタンは赦されることがないのだと私は考えています。 【ヨハネの黙示録20章7～10節】を見ると、「千年王国」の最後で、 サタンは「火と硫黄の池に投げ込まれる」と書かれています。 これで、サタンは消滅します。そして、その後に来るのが、神の支配される永遠の世界、天国です。 新天新地とも言われる世界です。ここには悲しみも叫び声も苦しみもないのです。 つまり、サタンは、悔い改めることのない存在です。確信犯なのです。 長々と申し訳ありません。 サタンのことをどう理解するのかは、神様をどう理解するのかと繋がることがありますので、 余計なことかと思いましたが、私の考えをお伝えしました。 はじめにも言いましたが、これが絶対正しいと言う訳ではないかもしれませんので、 またご自身で、検証して下さることを、お勧め致します。 参考にしてくだされば感謝です。　　　　尼川

@@匡志尼川 お返事ありがとうございました！　拝見させて頂きました。 聖書って本当に興味深いですよね！　ロマンがありますね。