ヒメギフチョウやギフチョウの卵は産卵直後は緑がかった真珠光沢をしていて,とても美しい。気温にもよるが一週間ほどで卵は濃い黄色になってきて,まず単眼が見えてくる。その後オオアゴや頭部が見えてくる。頭部が真っ黒になる頃、卵全体は黒鉛色になり刺毛もはっきりと見えてくると.卵内では動きが活発になってきて,卵殻を内側からその鋭いオオアゴで孔を穿ちはじめ、切り取った卵殻の破片は飲み込んでしまう。徐々に孔を大きくして頭部がくぐれるくらいになるといよいよ孵化が始まる。脱出した幼虫は頭でっかちの毛虫だが、よく見るとかわいいですね。孵化してから一ヶ月半ほどで蛹となり(蛹期は10ヶ月)、翌年の早春に飛び立ちます。
7 окт 2024