2023年初投稿は、【ピアノの難曲をバイオリンで弾いてみた】シリーズ第6弾として、ベートーヴェンのピアノソナタ「熱情」第3楽章を演奏させていただきました。
2020年11月に投稿したショパンの「子犬のワルツ」以来の、ピアノ曲をヴァイオリンで弾いてみたシリーズになりました。
ベートーヴェンのピアノソナタの中でも「熱情」は、いつか挑戦したいと心に決めていた曲で、特に第3楽章はヴァイオリンで弾けそうなイメージが元々ありました。ただ、以前弾いた「幻想即興曲」や「月光」に比べて、右手のパートを主体にそのまま演奏するのが困難な曲でした。
その理由は音域や移弦の問題もそうですが、一番は右手に16分休符が繰り返し出てくる点でした。速いテンポを維持しながら短い休符を頻繁に取ることが、ヴァイオリンの演奏として不自然に感じたので、曲の流れを損なわないように、必要な箇所は左手の和声を拾い上げるアレンジにしました。ヴァイオリンの効果的な奏法である、16分音符4つの塊を1個と3個にスラーで分けるアーティキュレーションによって、和声の重みを充分に踏みしめながら細かなパッセージを混ぜることが可能になり、結果的に曲のフレーズ感を保つことに繋がりました。やはりピアノ曲は右手と左手を合わせて完成されているものなので、メロディ楽器のヴァイオリンで弾こうとするとそこが難しいんだなと改めて思いました。
僕が今まで投稿してきた動画の中で、最難関曲に「幻想即興曲」が君臨していることに変わりないですが、「熱情」も割と練習時間を費やしたので(アレンジし始めたのが去年の夏)、沢山観ていただけると嬉しいです。
★追記(2023.5.2)
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Violin Arrangement：Will Pampelmuse
Piano Arrangement & Mix：Coco Garfield / Die Milch
使用楽器：Giuseppe Guarneri del Gesù(グァルネリ・デル・ジェス)"1730"
#バイオリン #弾いてみた #熱情 #ベートーヴェン #ピアノソナタ
11 мар 2023
