実のところ、災害用の発電機を長期保管すると言うのは矛盾しています。
それは[長期保管する!]と言う事は、[スグには使えない状態にする!]事だからです。
これがレジャー用なら、「今年のキャンプが終わったので来年の夏までガソリンを抜いて長期保管しておこう。」と言うのもありですが、災害用は災害が起きた時に即時使用が出来なければ意味がありません。
私は阪神大震災の経験者ですが、暗い時間帯にイキナリ地震が起きて停電した時に、余震が続く中で長期保管していた発電機を引っ張り出してガソリンを入れて…なんて、とてもやってられません。
そう言う意味において、キャブ式ガソリン発電機を非常用に使うのは、一般人にはハードルが高いです。
即時使用するには、せめて月に1度の試運転が必要ですし、ガソリンの劣化を避ける為に1年に1度は総入れ替えをした方が良いです。
試運転を頻繁にすれば、エアクリーナーの洗浄やら、オイルの入れ替えも必要になって来ます。
そこまでの手間を掛けられない場合、カセットボンベ式の物にすればカナリ楽になりますがコスト高ですし、インジェクション式はマダマダ機械自体が高価ですし、蓄電池式の物は稼働時間に難があります。
可能なら、当初は蓄電池式の物で賄い、その間にガソリン式発電機を立ち上げるのが最強でしょうが、どの手段を選ぶべきかは、ご自分の知識、掛かる手間、コストを考えて選んでください。
8 июл 2022