日本国籍を持ち、人生のほとんどをイギリスで過ごしてきた歌手のリナ・サワヤマさんは、クィア・ポップスターの未来として世界中で人気を集めている。
今年は英グラストンベリー音楽祭に出演し、メインステージでサー・エルトン・ジョンと共演。また、ファッション誌「ヴォーグ」英国版のLGBT先駆者特集で表紙を飾った。
さらに、カナダ俳優キアヌ・リーヴスさん主演の「ジョン・ウィック4」で初のハリウッド映画出演を果たすなど、大きな躍進を遂げた。
そのサワヤマさんが今回、最新アルバム「Hold the Girl」の着想になったというトラウマを初めて、BBCに語った。
サワヤマさんは、最近受けたセラピーの中で、自分が17歳の時にグルーミング被害を受けていたことに気付いたという。
グルーミングとは、大人が搾取・虐待を目的として、若者との間に信頼関係を築こうとする行為を指す。相手は学校の教師だった。
「セラピーでは17歳の自分を訪ねて、ぎゅっと抱きしめて、あなたのせいじゃないと伝えました」
こうした経験が、タイトル曲の「Hold the Girl」(少女を抱きしめる)や、「Your Age」(あなたの年齢)といった楽曲につながったと、サワヤマさんは話した。
インタビューではこのほか、移民や年齢をめぐる社会問題、音楽業界の慣習への批判などについても、考えを率直に語った。
「いつでも、真実と共に前を歩きたいと思っています。私にとっては透明性が一番大事です」と、サワヤマさんは強調した。
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28 сен 2023