2020年東京五輪・パラリンピックで水泳会場となる「東京アクアティクスセンター」(東京都江東区)と、バレーボールなどが行われる「有明アリーナ」(同区)が21日、報道陣に公開された。ともに9割以上工事が終わり、完成は間近。作業員らが急ピッチで仕上げに取り掛かっている。
収容人数は両施設とも1万5千人。東京アクアティクスセンターは、延べ床面積約6万5500平方メートルで、都が東京大会に向けて新たに建設する競技施設では最大の規模を誇る。50メートルのメインプールのほか、サブプールや飛込用のプールを備える。整備費は567億円。全座席の1%に当たる約150台分の車いす席も用意される。来年2月の完成を目指している。
大会後は「水泳の裾野拡大や、都民の健康増進につなげたい」(都の担当者)と、年間100回の水泳大会を予定するほか、都民の気軽な利用も呼びかける。年間来場者100万人が目標。
有明アリーナは地上5階建てで、370億円をかけて整備。五輪のバレーボールのほか、パラリンピックの車いすバスケットボールで使われる。工事はすでに大詰めを迎え、12月9日の竣工を予定している。大会後は、世界的なスポーツイベントやコンサートなどに利用される計画で、企業グループに25年間の運営権を94億円で売却。事業者から年間約3.8億円が固定額として都に支払われる。
天井や壁には国産の杉が多く使われており、担当者は「日本らしさがある施設。木のぬくもりを感じてほしい」と話した。
21 сен 2024