大手コンビニエンスストアで新たな試みが始まりました。全国に先駆けて東京都内の3店舗で4月23日から実証実験が始まったのは、人手不足解消の切り札として期待されるサービスです。
都内3店舗のローソンで実証実験が始まったのは、買い物客が自分で支払いを済ませる「セルフ決済」です。店員に代わって客自らが、スマートフォンの専用アプリで商品のバーコードを読み取って支払い方法を選択するだけで、店内のどこでも決済ができます。これで買い物は終了しているので、レジに進むことなくそのまま店を出ることができます。
今回の実証実験では、来客数が少ない午前1時から4時までレジが無人となります。その間に、店員が商品の整理や陳列に集中することで業務の効率化が図られ、深刻な人手不足の解消につながると期待されています。ただ、酒やたばこなど年齢認証が必要な商品の購入と、各種料金の支払いはサービスを利用することができず、店員による対応となります。ローソンは通常の店員による対応と、客が自分で支払いを済ませるこのサービスを併せて、レジの混雑緩和も目指す考えです。ローソンの竹増貞信社長は「お客さまはストレスなく時間を無駄することなく買い物を楽しんでもらえる。店側も、レジに並んでいるのを見て時間がないと思って出て行ってしまうお客さまの機会ロスを解消できる。顧客・店ともストレスを解消できるシステムだと、大いに期待している」と話します。
この実証実験は5月末まで実施され、ローソンは利用状況などの検証を踏まえ、9月以降に全国への拡大を目指すとしています。
<人手不足にあの手この手>
現在は8割弱が現金での買い物客だというローソンですが、今後はどんどん時間の無駄を省くキャッシュレス化を推進していきたいということです。そのほか、ローソンでは「レジロボ」という新たなサービスの実証実験が5月から店舗で始まります。商品を専用の買い物かごに入れると会計ができ、レジでは全自動でレジ袋に商品を入れてくれるというものです。ローソンは今後もデジタル技術を駆使することで、人手不足という課題や客の利便性の向上を目指していくとしています。
20 сен 2024