八王子まつり
8月第一金曜~日曜/東京都八王子市/八幡八雲神社・多賀神社
八幡八雲神社祭礼(下の祭り)と多賀神社祭礼(上の祭り)は、かつては別々に行っていた祭礼で300年以上の歴史があったが、昭和41年に「八王子まつり」として統合されイベント色の強い市民まつりとなった。近年では伝統の「下の祭り」「上の祭り」の復活が呼びかけられ、同じ日程で上下の地区に分かれて行われる。
八王子の山車は一本柱屋台型山車、二・三層鉾山車、入母屋造り堂宮形式の山車に大きく分けられる。一本柱屋台型山車は江戸後期から明治中期にかけて全盛を誇ったもので、後方より一本柱を立ち上げ最上部に人形を飾る。二・三層鉾台形式の山車は明治後期から昭和初期に主に建造され、前部に唐破風屋根、後部が二層または三層の鉾台の造りで、現在では八王子の山車の主流になっている。入母屋造り堂宮形式の山車は、主に大正期に建造され、後部に八つ棟・四つ棟造りの屋根をもつのが特徴で、現在日吉町、元横山町、三崎町、元本郷町がこの形。いずれも見事な彫刻を持つ。
期間中は露店が建ち並び、3日目は交通規制された甲州街道を多賀神社の千貫神輿、八幡八雲神社の宮神輿が渡御、そして各地区の山車十数台が行き交い、囃子のぶっつけを行う。ほかに太鼓の競演、民踊流し、市内各地の獅子舞なども披露される。
(収録日:2012年8月5日)
5 сен 2024