松喬さんは
三代目 桂 春団治師匠に
とても可愛がって頂きました。
ある時、NHK の番組に出演してらっしゃった春団治師匠が、アナウンサーの方から
「上方の落語家の中で 今
どなたが一番良いと思われますか？」こんな内容の問いに師匠は考える間もなく
「松喬さん」とお答え下さったそうです。
後日知りました。
本当に嬉しい、有難い事です。
ところで、松喬さんの趣味の一つにカメラがあります。
春団治師匠と出番が、一緒になった楽屋で
写真を撮らせて頂いた事がありました。
奥様が、春団治師匠の後ろから肩を包む様に羽織を掛けてらっしゃる一瞬を撮った写真が一枚あって
素晴らしいご夫妻の
微笑ましい姿を映し出していました。
打ち上げでご一緒させて頂いた際もお二人仲良くお座りになり
そこで、しばらくニコニコとお過ごしになり
早々に
「先に失礼します。後はごゆっくり・・・」
お二人は、それから何処か馴染みのお店に行かれたのでしょうか、ご夫妻の後ろ姿が、とても素敵で、私も将来は、春団治師匠ご夫妻の様に成りたいと思いましたが・・・
思うようには、なりませんでした。
さて今回の演目
「いかけ屋」は、
ご存知のように
春団治代々のお家芸です。
子供が登場するネタには定評のあった松喬さんは
春団治師匠のお許しを得て
「いかけ屋」を舞台で演じる事ができました。
話の中の子供のセリフ
「とらとやなぁ、おったん」は
春団治師匠の声で
皆さまの脳裏にあるかと思いますが、
今回は、松喬さんの
「とらとやなぁ、おったん」のセリフもお楽しみに最後までごゆっくりご覧ください。
六代目笑福亭 松喬
落語公式チャンネル
今回の演目は
「いかけ屋」
平成22年10月15日
ワッハ上方演芸ホール
第9回松喬ひとり舞台
噺 はなし 話の会より
59歳の舞台です。
収録マイクの加減で
お聴き苦しいかもしれませんが、お許しください。
22 май 2021
