みなさん、君主になりたいですよね？ちなみに私はそうでもありません。
目次：
1:12 王道を敷く！
3:37 下請けをする！
8:38 哲人になる！
10:11 ハートフルに支配する！
12:40 理性的になる！
14:06 人を集める！
16:05 生き残った君主
OP: Souvenir (1939)
今回のサムネのナポレオンはうまいことウザく加工できたのでお気に入りです。素材となった画像を先ほどスマホの待ち受けに設定しました。
君主の正統性：というのは何かという問題ですが、必ずと言っていいほど宗教が絡んでいます。日本の天皇も、現人神として崇められていたわけですからね。ただ「皇帝 emperor」と「王 king」はちょっと違う概念ですので、また改めてひとくち解説として出そうかと思います。
神授王権：東大の偉い法律学者先生の中にはいまだにこれを前提とした数百年前の法審理を参照している人がいるようです。最新のAIを使って二槽式洗濯機を制御しようとするようなものです。いいかげん現実を見ましょうとも思いますが、シンプルに面白いのでぜひ継続していただきたくもあります。税金を持て余した国家の遊び(笑)
君主の鑑：やはり需要がないのかあまり訳書が出回っていませんね。読み物としては面白いのですが、ボリュームが膨大なので、簡単に実績にならないという点で、研究者も尻込みするのでしょうか。
慈善独裁："benevolent despotism" は啓蒙専制 "enlightened absolutism" の拡大概念で、啓蒙思想が広まる前の時代における心構えまでを含みます。個人的には便利な言葉だと思いますが、マイナーなのでブリタニカ百科事典以外で使われているのを見たことがありません。なんか語感が面白いのでこちらの言葉の方が好きです。
アラブの王家：中東に詳しい方のお話では、王家が乱立するアラブ世界は「中国共産党が乱立している」ような状態、だそうです。つまり王家の人間に近づくことができれば利権を欲しいままにできる一方で、それができなければ取り付くしまがないということですね。
さて、今回お話ししたのは、あえて理系的っぽく表現すれば「理想状態」における君主制です。実際には宮廷貴族やバン権授受などあらゆる点でケース・バイ・ケースですので、ご了承くださいな。また一点補足しておくと、マキャベリは啓蒙時代には達していないので、彼の主張は「理性主義」ではなく「現実主義」に分類されます。まあでも理性的に判断せよという部分はぶっちゃけほぼ同じです。
さて、予防線を張るのはこのくらいにして、自らを啓蒙するためにも、チャンネル登録をお願いします。
参考文献:
・Encyclopaedia Britannica. (2006). Britannica concise encyclopedia, Revised and Expanded Edition (p. 1280). Chicago.
・Kostiner, J. (1998). monarchy | Definition, Examples, & Facts. Retrieved 26 November 2020, from www.britannica...
・Laistner, M. L. (1928). The Date and the Recipient of Smaragdus' Via Regi. speculum, 3(3), 392-397.
・河島英昭. (1998). マキャベリ著 『君主論』
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・北畠知量. (1983). プラトンの 『国家』. 名古屋造形芸術短期大学研究紀要, 6, 100-70.
・柴田平三郎. (2009). アクィナス著 『君主の統治について―謹んでキプロス王に捧げる―』.
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OP/EDアニメーション: 竹村泰紀
#君主制,#歴史,#世界史,#啓蒙君主
27 авг 2024
