太気拳 組手2 

太気拳武禅会道場開きでの組手。
松井師範の許可をいただき公開しました。
素手素面での組手は危険性をはらみますが、
これも人と人とのコミュニケーションであり、
手荒く見えるかもしれませんが、
相手を気遣い、理想は、さながら猫の仔同士が遊ぶかのように行う稽古です。
組手では先ず恐れの心を無いものとし、勇気を鼓舞し、この瞬間に集中します。
間合いの攻防を試し、その中で入れる瞬間を探し技を試します。
それで良い技を放てたのなら自分の中だけで喜び、
良い技をもらったと感じたなら、次に活かすと心得、
相手の見事な技巧に敬意の念を持つことです。
負けた体勢に追い込まれたとしても、勝ち負けを決める場ではないので、
そこで無理をして勝とうと足掻かないことです。
そして追い込んだ方も、察して相手を危険な体勢に追い詰めないことです。
こうすると事故が防がれ、大きな怪我もなく、組手稽古が出来るようになります。
この場ではあえて私は積極的に攻めていますが、組手は試合ではありませんので、
本来、お互いが攻められずお見合いになっても構いません。
護身としてはそれが理想ん状況だといえます。