秋も深まり、キノコ採りのシーズンを迎えました。気を付けたいのは危険な“毒キノコ”。
その見分け方を学ぶ講習会で、注意するポイントを聞きました。
【飛田厚史アナウンサー】
「キノコを安全に楽しむためには、迷信に注意が必要です」
様々なキノコが並ぶのは、新潟市西蒲区で開かれた毒キノコの見分け方を学ぶ『きのこ講習会』です。
これらのキノコは、前日に近くの山で採れたもので、その数30種類。毒キノコと言うと、猛毒といわれるこの“ベニテングタケ”のように、毒々しい色をイメージしがちですが…。
【日本菌類学会 飯田喜作 さん】
「けばけばし激しい色をしているとか、いろいろ俗説はありますけれども、俗説は全く信じないでください」
この“カキシメジ”のように、見た目が地味な毒キノコも。俗説を信じるのは危ないようです。
【参加者は…】
「毒かどうか分からないと、食べるの怖いですよね」
講習会に参加した人たちも、その怖さを感じたようです。
そんな中、自分で採ったキノコを持ち込み、鑑定を依頼する男性がいました。
大きく開いた厚みのあるカサ。果たして食べられるキノコなのでしょうか…?
【日本菌類学会 飯田喜作 さん】
「これは“ムキタケ”(食べられる)」
おいしいと人気の“ムキタケ”ですが、猛毒の“ツキヨタケ”と大きさや形が近く、食中毒が起きやすいと、飯田さんは警鐘を鳴らします。
【鑑定を受けた人は…】
「安心します。勉強になります。かつての記憶を信じるのも、危ないかも」
今回持ち込まれたこのキノコ、“スギヒラタケ”と呼ばれ、古くは食用でしたが。
【日本菌類学会 飯田喜作 さん】
「新潟県や山形県で、そのキノコを食べて、急性脳症を起こして亡くなった方が何人か出た」
“スギヒラタケ”をめぐっては、2004年以降食中毒による死亡例も発生し、農林水産省は現在も「食べないよう」警告しています。
最新の情報に注意が必要です。
おいしく楽しみたい秋の味覚『キノコ』。飯田さんは、紛らわしいものは食べるのを控え、安全にキノコに楽しんでほしいとしています。
21 авг 2024