「奥山の大木里へくだりて神となるヨーイサ」と響き渡る木遣りを合図に、山腹の棚木場で一年間ひっそりと眠っていた御柱が目を覚まします。曳行の道順は、棚木場から東俣川の渓谷右岸の山腹を約3キロ、萩倉の集落を抜けると、ふいに目の前が開けます。そこに世に名高い木落し坂が待ち受けています。木落し坂は、勇敢な男たちが立ち向かう最大の見せ場。最大斜度35度、距離100m。御柱が姿を見せると、砥川の河原を埋め尽くした大観衆から一斉にどよめきがわき起こります
7 апр 2016