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00:00 OP
02:20 弱者男性をめぐって
04:31 ガラスの地下室
09:01 「男らしさ」の害
10:33 名付けたからこそ
13:46 無意識
19:00 世間の無理解・常識と「戦う」必要性
23:50 本日の宿題
本日は「弱者男性と他人に決めつけられて良いか」というテーマでお話しします。
弱者男性をめぐって僕はいくつか動画を取り上げて、その中でも色々なコメントをいただいています。
賛否分かれるという感じです。
耳に痛いというか、心に苦しいコメントもよく目にしました。
この問題は難しいんです。
難しいというか聞きたくない話題です。
多くの患者さんにとって聞きたくない話題だし、馬鹿にされた感じがしたり、すごく嫌なものだと思います。
それを益田の口から改めて聞かされることで、嫌な思いをした人もいるんじゃないかなと思います。
苦しい思いをした人もいると思います。
精神科臨床というのは、こういうことはよくあります。
僕に対するアンチコメントがついたり、誹謗中傷、殺害予告が来るということもあるんです。
ただ、やはりこれは扱っていかなければいけないと僕は思っているわけです。
それはなぜかという話です。
それは自分で決めることだ、それは自分の思い違いなんだ、そういうものではなくて、他人によって決め付けられてしまうものだし、決めつけられるかもしれないけれども、それをうまく利用して世の中を変えていかなければいけないものなんです。
その話をします。
今回はとても哲学的な話をするので、少し難しい話題になると思いますけれども、最後までついてこられる人はついてきてください。
ちょっとキツいなという人はここで動画をやめてください。
余裕ができた時には見てもらったらいいかなと思います。
■弱者男性をめぐって
弱者男性をめぐって色々ネットでは話題になっています。
今の40歳、ロスジェネ、失われた世代の僕ら男性の人たちの苦しみ、恋愛ができなかった、できずに終わる人生、終わるかもしれない人たち、引きこもっている人たちというのが、何となくSNSの力を借りて少しずつ声を出せるようになっている。
一方でそういう人たちを対象とした恋愛詐欺みたいな推し文化、アイドル文化、風俗、水商売、色々巡って、お金を巻き上げるみたいなビジネスも生まれたり、そしてそれが事件に発展していたりします。
犯罪に発展してることもある。
その中でおじさんたちに対して同情的な意見もあれば、でもほとんどは「キモい、ふざけんな」みたいなことの方が多いのかなと思います。
弱者男性に対して、若い人たちは、弱者男性なんかになるなよ、スポーツをやらなきゃいけないよ、お前このままいったらあんなキモイおっさんたちみたいになるよ、危機感持てよ、という形で煽る動画などそういうのも流行っています。
面白いですね。
筋トレ動画というのは女性でいう美容動画や整形動画と似ていて、外見によって自分の心の弱さを隠そうとしている人たちだ、そういうコメントもたくさん来ていたんですけど、でも筋トレ動画は今流行ってますし、そういう部分もあるのかなという気がします。
とにかくその弱者男性をめぐって、少しずつコンプレックスをめぐるネット上の盛り上がり、そして本当の現実で起きている問題、だけど無視されてる問題として色々あるんです。
■ガラスの地下室
他人に決めつけられたくないですよね。
嫌ですよね。
他人から決めつけられたくないし、決めつけられるべきものではないと思うかもしれません。
ただ現実的には、女性だとガラスの天井という形で、女性であるが故に途中から出世できなくなる、男性と同じように出世できなくなる、というガラスの天井問題があるように、男性の場合は、ガラスの地下室みたいな形で、一回負け組の方に入ってしまうと、いわゆる負け組、病気を持ったり、障害を持ってしまったり、貧困に陥ってしまったり、学歴で問題があったり、何かあった時、職歴に傷が付いた時に、そこから抜け出しにくくなるという構造もあるんです。
それは様々な社会科学的な研究によって、日本国内に留まらず、海外でも証明されていたりします。
本人の努力ではどうにもならないものがあったりします。
ガラスの地下室の問題は僕自身も色々経験しているんです。
例えば地方にいるからいい予備校に行けなかった、予備校に行けなかったという問題から教育機会というのが、今はインターネットやRU-vidがあるからまた別ですけど、当時は地方と都心の格差があったり。
あとは東京でいい大学に入っても、学歴だけじゃなくて、生活費の問題があります、東京で暮らすという。
ウチは早稲田にありますけど、早稲田大学はすぐ横ですけど、早稲田大学の東京出身者の比率がすごい上がっています。
学歴だけの問題、予備校システムが東京だから発展して、ということだけじゃなくて、やはり東京に住むのがなかなか難しい、と。
あとはいわゆるいい大学入れたから大企業に行きやすかった、チャンスをもらいやすかったというのもあるだろうし、チャンスをもらえなかったから出世しにくかったというところもあります。
僕も自衛隊にいたのでアレですけど、やはり最初の成績が悪いと良いチャンスをもらえないんです。
最初にあった差がどんどん開いてしまい、もう出世できないんです。
そういうものは自分の中でもよくわかっていて。
露骨にわかりやすかったですね。
ましてや医師の場合は、より人数が少なくて、防大だともうちょっとシャッフルの要素がシステムの中に組み込まれるのですが、防衛医大の場合はそういうものがなかったので、今はわからないですよ、当時はそうだなと思いました。
だからガラスの地下室の構造はよくわかります。
僕に関してもそうなんです。
他にも悪い部分ではそうかもしれないけど、RU-vidは早く始めて、そして僕は色々な視聴者さんとコミュニケーションを取れるし、早く始めたおかげで、今登録者数や再生回数を稼げているおかげで、対談など新しいチャンスをもらえて、勉強することができて、RU-vidrとして成長しやすくなっている。
今度はいい意味でガラスの上の方に乗っかれたので、チャンスをもらいやすくなっている。
若いRU-vidrが僕を抜きにくくなってるのも事実です。
強者としての美味しいポジションも取れたというわけなんですけど、とにかく何と言うか、現実というのはそういうものです。
勝ちが重なる、負けが重なる、というところはどうしてもあります。
危機感を持てよ、みたいな形でネット上でも流行ってるように、弱者男性だと決めつけてほしくないかもしれないけれども、そういう決めつけ、そういうものがもう流行ってしまっているんです。
流行ってるということです。
社会構造上、弱者男性が作られてしまう構造というのはあります、ガラスの地下室の問題として。
そして実際文化としても流行ってますよね、ということです。
■「男らしさ」の害
「男らしさの害」と書いてますけど、弱い奴、弱い男という言葉はずーっと語られてるんです、古今東西色々なカルチャーの中で。
男らしくあれ、男は強くあるべきだ、強い男はモテる、それは色々な文化やカルチャーの中、歴史上、色々なところで、こういう男、たくましくて、強くて、我慢強くて、負けない、そういう男らしさが称えられるようなものを、人類は持ち続けて来ています。
これも害があるんです。
それは自分たちを苦しめるものでもあったりして。
例えばスポーツ業界というのは男らしさ、ある意味勇敢の戦士、過去にあった戦士というもののメタファー、現代におけるメタファーなんですけど、スポーツの世界ではやはりうつの人が多かったり、パワハラが多かったり、色々な弊害があったりします。
すごいプレッシャーにさらされて、スポーツ選手のメンタルヘルスにはとても問題が多いということはよく知られている、よく知られているというか知られ始めていますが、これは男らしさの害ということにもなるなと思います。
それに真っ向から否定するようなHSP問題。
繊細な人がいるよね、繊細な男性もいるよね、という話も馬鹿にされてしまうのが、男らしさの害というところから来ているのもあるなとは思いますね。
■名付けたからこそ
結局他人に決めつけられてしまうこういう構造が悪いんじゃないか。
社会システムが悪い、文化が悪いと言うかもしれない。
ただ一方で、名付けることでしか僕らは認識できないんです、そして問題解決をしていけるわけで。
名付けないとわからないし、見えない、見えてこないんです。
問題が見えてこないし。
こういう名前が付いてるから、そういう社会的な問題があるんだとわかる、気付けるのですが、ある種の人たち、天才的な人たち、才能を持った人たちが名付けて「こういうものがあるよ」と名付けることで僕らはようやく認識できたりするので、名付けることは悪いことばかりじゃないという感じはします。
大事なことは、現実の中で何か問題があったら、それを解決していこうという姿勢だったり、行動だと僕は思っています。
だからRU-vidをなぜやってるかというと、結局名付けられたものを普及させていく、そうすることで、みんなが意識して理解していくということ、それが治療的にすごく重要だったりするからなんです。
また最後にもう一回話をしますけど、病気と認識できたからこそ、うつ病というものを認識できたからこそ、甘えだということではなくなり、治療に繋がり、自殺が減ったということもあるので、僕らというのはそういう存在でもあります。
★動画の文字起こしはこちらのnoteに【全文掲載】されています。
note.com/wasemenblog
(文字起こし自体がない動画もあります)
3 июл 2024