北海道日本海側沿岸では江戸時代後期から鰊漁の漁場として繁栄を極めましたが、ここ留萌管内留萌市でも道内各地の漁場と同様に鰊漁が盛んに行われていました。
その繁栄の象徴とも言えるのが鰊番屋です。
留萌市には旧佐賀家漁場の鰊番屋、そして、漁労具や船を収める倉などが残されています。旧佐賀家漁場をご紹介しましょう。
１８４４年、弘化元年にルルモッペ場所の礼受に佐賀家漁場が開設されました。
以来、昭和３２年までの１１３年間にわたり、佐賀家は現在の留萌市礼受町で鰊漁を営みました。
礼受町は留萌市と増毛町の境にある地区で、かつては鰊漁で栄え、多くの番屋が立ち並び、浜は活気を帯びていましたが、鰊漁が衰退した現代では、何軒かの漁師が刺し網漁や鮭定置網漁などを行い、海とともに暮らす風土が色濃く残っています。
この礼受町に現存する旧佐賀家の建物は鰊番屋の母屋、網を保管する網倉、生の鰊を一時貯蔵しておく廊下、ニシン粕などの製品を保管しておくトタ倉、舟をいれた舟倉、そして漁の安全を見守る稲荷社などです。これら建物群は国の史跡として平成９年に指定されています。そして、さかのぼること２年の平成７年には、建物群に先んじて、３７４５点もの鰊漁労具が国の重要有形民俗文化財に指定されました。
るもい管内観光情報「音だより」 留萌市２０１７
制作：留萌観光連盟
パブリックメディア型観光情報サイト るもい食楽歩
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25 авг 2024
