2018年5月13日 東京六大学野球春季リーグ戦 VS立教大学2回戦
立教大学との雨中デスマッチ。いや、ただの雨中ではなく、水中・氷［雹］中と言っていいほどの過酷な状況下での試合。”ラグビーは雨でもやるが、野球は割とすぐに中止”という思い込みがあったが、この試合はそうではなかった。普通に雨が降り、雨脚がどんどん強まり、雹が降るような晩秋・初冬並みの低温状態のもとで選手も応援団も戦い抜いた、という試合だった。このＶでは、尋常ならざる状況をよりリアルにお伝えできるよう、極力カット編集をしないようにした。応援団は雨でびしょ濡れになっているところが普段と違うだけで、いつもと変わらぬパフォーマンスを見せていたので、映像を見る限りではあまり過酷さが伝わらないかもしれない。が、この日は一般人にとってはかなりハードなコンディションだった。野球部や応援団の人々のことを思うとあまり情けないことを言いたくはないのだが、自分は傘をさしながらの観戦であったにもかかわらず、しまいには冷えで体がガタガタ震えてしまっていた。野球部と同様、応援団も体育会系として日々厳しいトレーニングを積んでいるのはもちろんだが、とはいえ”雨中訓練”などをしているわけではなかろうに、大雨に臆することなく、傘も差さずに毅然と振る舞っていた。若さゆえの強さもあろうが、とにかくこの試合では彼ら応援団が超人のようにすら思えた。明治の選手たちも見事で、先発・伊勢投手は雨中ながらも2失点に抑える好投、さらにはホームランのおまけ付きであった。伊勢投手の交代後、6点差から2点差にまで立教に迫られた。立教は6点Behindと容赦ない雨という状況でも応援の勢いが衰えることはなく、7回の追い上げ時には、自分だけかもしれないが、恐怖すら感じるほどの、逆転を確信したような大声援であった。この日明治で最後に登板した竹田投手は、立教の勢いに圧倒されてアウトが取れないんじゃないかと不安にさせられるほどだった。昨年春に全国優勝した自信なのか、立教は従来自分が持っていたイメージとは違い、荒場にも強い学校になっていたようだ。たまたまだろうが、今やラッキー7に強いという印象すらもある。7回の立教は、”狙う者の強さ”がよく出ている攻撃だった。8回・9回で竹田投手が持ち直したことで、ようやく立教の勢いが収まり、試合は明治の勝利に終わった。とにかく様々な面でハードな試合だったが、その中で明治が勝利し勝ち点GETの可能性を残したことは最大の喜びである。加えて、ありきたりだが、選手や応援団が怪我をするようなことがなくてよかった。凄いものを見させてもらった、というか、ある意味、凄い体験をさせてくれた試合だった。
26 авг 2024
