2012
東日本大震災・原発事故の翌年の作。被災した人たちの気持ちを本当には共有することなどできないので、歌など作っていいのかとも悩みましたが、自身もいつ被災するかわかりませんし、備えは大切と思いつつ、なかなか何をどこまでやればいいのかも難しい、そんな思いを歌にしました。
※2024年8月 岡山市でのライブ
誰もいない あの場所がない
居場所がない もうどこにもない
私がいる 立ち尽くしている
安らぎのあったあの場所でないここに
誰もいない そこはあっても
夜が明けても 花は咲いても
私がいた ほほえんでいた
知らぬ顔して もう戻れなくなるそこに
あの場所やあの毎日のかけがえのなさを
どうしたら本当に どうしたら
本当にわかることができただろう
誰もいない 変わらず見えても
山が川が 振りまく恐れ
私がいる 痛みにさらされ
無邪気でいられた昨日でない今日に
あの場所やあの毎日のかけがえのなさを
どうしたら本当に どうしたら
本当にわかることができただろう
この場所やこの毎日のかけがえのなさを
どうしたら本当に どうしたら
本当にわかることができるだろう
8 окт 2024