古くは「西の吉野、東の桜川」と並び称された桜川市でヤマザクラが盛りを迎えた。平安時代の歌人紀貫之もその美しさを詠み、世阿弥の謡曲「桜川」の舞台にもなった名所。里山に囲まれた同市は各所に見どころがあるが、今や一番の人気スポットとなった平沢地区の高峯には数千本が自生しているとされ、この時季は朝早くから写真愛好家が訪れカメラを構える。新緑と入り交じって咲く様子は一斉に咲き散る華やかなソメイヨシノとは違った趣がある。
1 апр 2021