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池口恵観大僧正 西安・大興善寺 第百弐回 焼八千枚護摩供 (前半) 

Onsorasoba
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大興善寺焼八千枚護摩供願文
今を遡ること千二百年、日本に真言密教広めし弘法大師空海、嵯峨天皇より下賜されし紀伊山中霊気満ち満ちる地に、真言密教の聖地高野山を開創す。今春、高野山にて約二カ月にわたり開創千二百年記念大法会挙行され、世界の善男善女、列をなして高野山を参拝せり。今なお高野山奥之院にて日々、衆生救済を励行中と信じられている弘法大師空海の祈り、馥郁たる香りとなって世界の衆生の心に光を与えたに相違なし。
 高野山真言宗伝燈大阿闍梨・大僧正、池口惠観、高野山開創千二百年の記念すべき年に、密教ゆかりの中国は西安、大興善寺で二回目の焼八千枚護摩供を勤める機会をいただいたこと、嗚呼、嬉しいかな、嬉しいかな。誠に光栄この上なく、全身全霊で真言密教秘法の焼八千枚護摩供を勤める決意なり。
 かえりみれば、大興善寺は六世紀末、随の時代に、仏教を奉る奉仏政策で新たな国づくりを目指した文帝により建立されし、中国を代表する大寺なり。世界的帝国と言われし唐の時代、善無畏、金剛智、不空ら密教を代表する高僧、相次いでインドより入唐し、大興善寺を拠点に密教布教に専心す。当時、大興善寺、唐における密教布教の最前線基地と言っても過言ではなし。特に密教付法の第六祖不空は、唐皇帝の信頼厚く、大興善寺で密教経典の翻訳事業を推進するなど、唐での密教定着に貢献せり。
 不空から密教第七祖を受け継いだのが、同じく西安の仏教寺院、青龍寺の住職、恵果阿闍梨なり。恵果阿闍梨は私利私欲とは無縁の有徳の高僧として、西安で知らぬ人なし。西暦八〇五年、密教を求めて留学僧として入唐していた弘法大師空海、青龍寺に恵果阿闍梨を訪ね、「よく来た。よく来た」と大歓迎さる。その後、日をおかずして、恵果阿闍梨は密教のすべてを弘法大師空海に伝授すると同時に、密教第八祖に指名し、「早く日本へ帰って密教を広めてくれ」と言い残し、入滅す。
 間もなく、唐は奉仏政策から破仏政策に転じ、二十一世紀の今、世界に密教が色濃く残るは、日本とチベットのみとなれり。不空、恵果を経由して伝えられし日本の真言密教は、恵果阿闍梨、弘法大師空海の、天の配剤とも言うべき出会いによって誕生したものなり。千二百年の時を超えて日本に真言密教が息づき、西安に大興善寺、青龍寺が現存している事実は、日中関係の改善に希望を抱かせ、両国の将来に明るい光を投げかけてをり。
 本日、吾、惠観が修する焼八千枚護摩供の炎が発する光は、日本、中国人民に対しては、苦を抜き、楽を与える「抜苦与楽」の光なり。また、近年悪化の一途を辿り来た日中関係の改善に向かう道を照らす光なり。さらに、北東アジアの平和、世界の平和を招来する光でもあり。
 密教では「山川草木悉皆成仏」と説けり。人間や動植物、山や川の大自然も、この宇宙の生きとし生けるものすべては、大日如来という大宇宙大生命体から生み出されたものであり、皆平等に仏性を持っている。ゆえに、すべてのものは成仏できる、という考え方なり。生きとし生けるものすべてが自らの内なる仏を大事に生きれば、国家間の争いも、宗教・民族の対立も、地球環境の破壊も、必ずや克服できるに相違なし。
 日中両国の友好関係の回復と両国の発展、さらに北東アジアの平和、世界の平和を祈念し、惠観、密教で言うところの身口意、すなわち身体と言葉と心をフル回転して、焼八千枚護摩供厳修に臨む。
   
 西暦二〇一五年七月三日
高野山真言宗伝燈大阿闍梨
百萬枚護摩成満行者
高野山別格本山清浄心院住職
大僧正 池口惠觀 敬白

Опубликовано:

 

7 янв 2016

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