甲州印伝 -「進む人のために、進む。」-
印傳屋 : www.inden-ya.co...
「甲州印伝」とは、甲州(山梨県)で400年以上にわたり伝承されてきた、鹿革に漆で模様を描く経済産業大臣指定の伝統的工芸品です。 印傳屋は天正十年(1582 年)に創業。戦国時代、上原家が武田家の家臣として武具や陣羽織をつくり始めたことに由来します。
江戸時代、粋を競い合う人々の間では、鹿革でつくられた巾着や莨入(たばこいれ)などがもてはやされるようになり、遠祖上原勇七は、鹿革に撥水性をもたらす漆を塗り、人々が永く使えるよう工夫を施しました。これが「甲州印伝」の始まりとされています。やがて江戸小紋などの模様を漆で付け、装飾性を高めた印伝をつくりだします。模様には人々の自然に寄せる想いや、吉祥の願いが込められているもの、そうした模様を印伝の巾着や莨入などに施すことで、縁起を担いだり、粋を愉しんだりして、人々に印伝は愛用されていきました。
印傳屋は創業以来、独自の技法と人々に受け継がれる模様の文化を大切にしつつ、人々の心に寄り添うものは何かをつねに考え、甲州印伝の伝統を進化させています。
26 окт 2024