町山智浩の映画塾！「ゴーストワールド」＜予習編＞ 【WOWOW】 

日本での再発劇場公開記念ということで2年後に追伸（90年代青春時代をまさにアメリカの片田舎で過ごしていました）。 ロン毛に裸、タンクトップの日焼けの変わりモンが必ず町に一人はいた。ヘアーのメタルブームが終わり、前時代を引きずってるオッサンってイメージだった確かに。オークレーのスポーツ用っぽい（マラソンランナーがするような）サングラスかけてる人がなぜか多かった。それも、当時では古臭いってイメージだった。 パンク女子は、なんていうか、自尊心の低いこ（体系や顔や家柄にコンプレックス持ち）の逃避場みたいなもんで、ルサンチマン的な感じ。あと、このコミックには出てこないのが不思議なくらいなんだけど、パンクに対してネオヒッピーみたいなやつも多くて、お香を焚いて、ラバランプつけてマリファナ吸って、ビリケン履いて、ただただ暇な時間を過ごしている連中も多かった。 どこかのアパートでパーティーがあると聞きつけると、みんなで押しかけて、パンクやヒッピー、スケーターなんかで混ぜ混ぜで、途中で警察が来て退散、みたいな退屈な日々。 アートの先生のステレオタイプったらないね。コンセプチャルアート全盛の前時代を引きずってる、これまた古臭いババアやじじい。その頃にこういうババアに教育受けたベビーブーマー世代の良い子ちゃん達（イーニッドのライバルっぽい子がその良い例）がそろそろ美術界で権威を持つ頃で、再び退屈なコンセプチャルアートが美術館なんかで増えてるのはそれが理由。何かと言うと、人種問題、ウーマンリブ、貧困問題、概念、エトセトラ。でもあいつら良い子ちゃん達だから書類作成がうまくてさ、美術業界で出世しちまうのさ。しかもイーニッドのライバルみたいに嫉妬深くて、すげー嫌な奴が多い。そしてダサい。という余談でした。

町山さんはそのデオドラントスティックの話を以前にしてるから知ってると思われるし、そもそもダブルミーニングだと思います。