少しずつ運び出した部品などを洗浄・点検・手入れなどをやってきた。結果・・・・・。
木製プロペラ ~ カバー(保護袋)の中まで泥が入り込んでいたが、水道水で洗い流して乾燥させて完了 ~ 少し前に補修・ウレタン塗装して間もない物。支障なし。
木製尾翼 ~ 汚泥に深く突き刺さっていた右側の水平安定板はその先端部が大きく口を開けていた。洗浄して再接着。垂直安定板と方向舵は従来からなのだが、表面のあちらこちらの傷みがひどく、作り直すか否か思案中。当面は適切に処理して再使用する。
計器 ~ 水が入り込んで指針もあらぬ所を指していたダイアフラム計器 ~ 前面ガラスカバーを外して水抜き、浸透潤滑剤を吹き込んで、ゆすぶっているうちに、それらしい動きをするようになった。自動車に載せてしかるべき場所を走ってテストしたら、対気速度計と気圧高度計はそれなりに動き、使えそうに思えた。
微圧で作動するデリケートな昇降計は何とも言えず、背面の魔法瓶部分も開けて、訳もわからないままにいじっているうちに、磁石で動く指針のシャフトが折れてしまってオシマイ。1974年夏にオシコシ大会の会場で買い求めた再生品と称する物。参照:EAAフライイン見学。
エンジン回転計とシリンダー・ヘッド温度計は、水が入り込んだ様には見えなかったが、指針はゼロから大きくずれていた。少し無理をしてケースを開き、これも浸透潤滑剤でやっているうちに正常位置に戻った。たぶん使用可と思う。
ローター・タコメーター(自転車用コンピューター) ~ いろいろやってみたがまるっきりダメだった。
時計 ~ 900円程の腕時計~これが唯一正常に動き続けている。
キャブレター、燃料ポンプ ~ 分解清掃・再組立~使用可。燃料タンク、プライマー・ポンプ、フィルター ~ 清掃して使用可。
ローター・ヘッド ~ 水をかけて洗って、浸透潤滑剤を十分にかけて正常に動くようになったが、分解点検した。両面接触ゴム・シール付のメイン・ベアリングは全く正常と判断できた。2017年に春に交換したもので、それ以後の使用時間は約20時間。参照:ローターヘッド ベアリング 3。
主輪、前輪のハブ・ベアリング ~ これも両面ゴム・シール付で問題無し。ただし主脚の操向ベアリングはシール不備でガチガチに錆付いてまともに動かなかった。灯油層に浸してだましだまし洗って動くようになり、グリスアップして組立て完了とした。
操縦桿ピボット ~ ユニバーサル・ジョイントを使用しているのだが、ニードル・ベアリングが錆びて固着しているらしく、ピッチング、ローリング両方向共に僅かしか動かない。厄介だったが、分解清掃グリスアップして組み立てた。どうゆう訳かニードルの数が少ないみたい~気にしないことにした。
機体フレーム ~ 水道流水で洗浄したのだが、板やアングル部材はともかく、角チューブや丸チューブは油断できなかった。途中に通っているボルト等があると、そこに汚泥の塊が有って流しにくくなっていた。
一方、内部が空洞でもローター・ブレードは皿ビスで止めてあるルートとチップの部材を外して水道水を流し込んだが、少量の茶色の水が出るだけで済んだ。汚泥から掘り出した時、周りの泥はひどかったのだが、まがりなりにもケースに入れておいたからであろう。
マフラー ~ 内部は見えないが構造は単純では無い筈。順方向・逆方向と繰り返し水道水を流し込んで泥水が出なくなるまでやった。
気になってはいたのだが、アクセスの問題があって、ローター・ブレードと共に最近まで運び出せないでいたエンジン ~ 今回はクランク・ケースも分解してクランク・シャフトを取出し、灯油槽に入れて洗浄した。ピストンとシリンダーが錆付いて固着していたのだが、シリンダーを抜き取ってもクランク・シャフトが動きにくかったからである。軽く回るべきベアリングがゴリゴリしてスムーズには動かなかったが、パーツ・クリーナーを注入し浸透潤滑剤を注入し灯油槽で動かし~これを繰り返しているうちに正常らしくなった。まずは一安心、少量だったがピストンなどのカーボン落とし(前回は2010年春で、以後約30時間 参照:R503 エンジン点検整備)もやって慎重に組立て、コンタクト・ブレーカーのポイント・ギャップもチェックし点火プラグも交換してタイミング・ライトでスパークが飛ぶ事を確認。減速ギヤボックス・オイルを交換してひとまず完了。一刻も早く回して見たい。
13 сен 2024