竹内結子 映像 お花屋さん '薔薇のない花屋' EP 02 

다케우치 유코의 '장미없는꽃집' EP 02
Takeuchi Yuko
「もーしもーし、お花屋さん？
　可愛い可愛いお花屋さん♪」
「それは、魚屋さんですよね。」
「あの、今アパートですか？」
「違う。新宿。」
「新宿？」
「もう電車ないんだって。だから、ブラブラしてんの。」
「ブラブラってそこどこですか？」
「人が来るみたい！
　近づいてる。
　私襲われちゃうかもー、可愛いから！
　可愛いから！
　来たー、たーすけてー。」
「あの、酔っ払ってますか？」
「いけない？
　二十歳すぎてるのに私は飲んじゃいけない？」
「いけなくないですけど、誰かついてないと。」
「さっきまでついてたのよー、変なのが。
　死ね！って靴投げて逃げてきた。」
「・・・」
「なーんてね。
　雫ちゃんからまた留守電入ってた。」
「雫も連絡なくて心配してました。」
「菱田さんっておばあちゃん？引き取ったんだってね。」
「引き取ったって荷物じゃないんですから。」
「荷物。人はお荷物よ。」
「駐車場に車入れましたから行きましょう。」
「人はみーんな誰かのお荷物なの！」
「はいわかりました。あなたがそう言うなら。」
「そうなの。みーんなそうよー。
　誰だってそう！
　私だって今はあなたのお荷物じゃない。」
「・・そうですね。」
「何よ。」
「すみません。」
「刺々しくて悪かったわね。
　あるのよ、私には。
　薔薇みたいに身体中に棘が。」
「・・はい。」
「悪いけどそんなに安くないの！」
「はい。」
「安くない・・。」
「・・・別に寒くないもん。」
「包装しているんです。」
「包装？」
「あなたはお荷物だ。そうですよね？」
「そうよ。」
「お荷物だけど、普通の荷物とは違う。
　あなたは特別大切にしなきゃいけない。
　とっても壊れやすいから。」
「ね？」
「・・・お花屋さん。」
「はい。」
「そういうこと言うと・・」
「はい。」
「もう泣く！
「はい。」
「お花屋さん。」
「はい。」
「お∼花∼屋さん！」
「・・・はい。」
「お∼花∼屋さ∼ん！」
「・・・」
「返事してよー。
　お∼花∼屋さーん！はーーい！」
「・・お花屋さん？」
「・・はい。」
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