日本一面積の大きい市は岐阜県高山市の2177.6平方キロメートル、最も小さい市は埼玉県蕨市の5.1平方キロメートル。浦安市は、17.3平方キロメートルで、全国792市の中で757位、県内では一番小さいまちです。（平成30年10月末日時点）
この数字を見て、「おや？」と思った方もいらっしゃるでしょう。
浦安市が発表している公式の面積は16.98平方キロメートル。これは、公有水面埋立事業以前の面積4.43平方キロメートルに、第1期埋立事業8.73平方キロメートルと第2期埋立事業5.63平方キロメートルを加え、そこからもともとの面積と埋立面積の両方に計上されている海面下の土地を差し引いたもので、公式の面積としてさまざまなところで使用しています。
しかし、実際の浦安市の面積は16.98平方キロメートルよりも広いと言われています。
測量技術が発達した現代において、訂正すればよいのではと思われる方も多いと思いますが、日本の国土を測り続けている国土地理院でも面積が確定できず、平成30年度市町村別面積調では、参考値17.30平方キロメートルが公表されています。
そして、参考値とした理由が浦安市、市川市、江戸川区の境界が一部未確定であるということから、3地域の合計値として124.66平方キロメートルも公表されています。
東京都と千葉県の境界については、舞浜大橋以南が確定しておらず、市川市と浦安市の境界も確定していません。ちなみに市川市と江戸川区の境界も確定していません。
境界が確定していないことによる問題点としては、東京湾の中を通っているパイプラインに係る税の配分が確定しておらず、本来の税額よりも少なくなっていること、市川市との市境の道路管理に関して浦安市単独で対応できないこと、地方交付税の算定における不利などが挙げられます。
市域は地方公共団体としての根本となる事項です。浦安市の面積の確定に向け、今後、近隣市区、東京都、千葉県と協議を進めていきます。
浦安市長 内田悦嗣
（広報うらやすNo.1131 2019年10月1日号に掲載）
10 мар 2022
