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第8回 イケるVR、ダメなVR その境界を分かつもの 廣瀬 通孝 

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イケるVR、ダメなVR その境界を分かつもの
第8回 未来のルールチェンジ
イノベーションにまつわるよくある誤解について、2つほどお話ししようと思います。
まずは「独創性と新規性」についてです。世間一般では、独創的なものや新しいものを目指すことが良いこととされますが、これらは結果として現れるものであって、最初から目指してもうまくいきません。
私は鉄道が大好きなのですが、東海道新幹線は非常にイノベーティブな鉄道だと言われています。それ以前は東京・大阪間で約6時間半かかったところを一気に3時間まで短縮しました。しかもこのプロジェクトは全体で5年しかかかっていません。こうした点から、一般に、これ以上イノベーティブなことはないと評価されているわけです。
しかしよく誤解されている点として、実は東海道新幹線には新しい技術はひとつも使われていないということがあります。確かに交流電流にしたり、線路の幅を広くしたりと、たくさん技術は盛り込まれているのですが、各々の技術はすでにどこかで試されているものでした。だから東海道新幹線のすごいところは、全く新しい技術を使ったことではなくて、既に実用性が証明されていた技術を組み合わせたところにあります。
私は、イノベーションを生み出すためには2つの軸が必要だと考えています。1つ目は「技術軸」です。とにかく新しい技術をどんどん開発していけばすごいイノベーションができます。しかしながら、これだけだといずれ行き詰まりになってしまう。そこでもう1つの軸として「意味軸」があって、こちらは同じ技術をどう意味転換できるかということです。
例えばスマートフォンなどは、電話という技術は同じでも、それをコンピュータと見做したことでイノベーティブなものになった。新幹線も、同じ電車ではあってもそこに既存の他の技術を組み合わせることで新しいものを作った。このように、技術開発と意味転換の両方を進めることによって独創的で新しいものができていきます。
ヴァーチャルリアリティ(VR)も同じで、新しい技術を開発する時代は明らかに終わっています。そこで現在は、既にある技術を工夫してどのようにコンテンツを作っていくかが求められているわけです。
2つ目の話題は「ノイズとシグナル」です。これらは情報学の用語ですが、情報学とは、意味を持たないノイズがたくさんある中で、どうやって意味をもつシグナルを送るかということを考える学問領域です。そしてこの分野では「シグナルとノイズは分離可能である」ということが大前提となっています。
しかしながら、世間的な例に戻ってヤフーオークションなどを考えてみれば、そこで高値で取引されるのは実は記念で発行された金貨などではなくて、昭和20年の10円玉なんかだったりします。これは何故かといえば、記念の金貨はその当時から皆大事だと思うからとっておくのですが、一方で10円玉はありふれているから誰も大事だとは思わなくて、気づいたら身の回りになくなって価値が出てくるわけです。
このように、その当時は重要だと思われていないものでも時代を経ると価値が出てくるという現象があります。この現象をシグナルとノイズの話で考えてみれば、「シグナルとノイズは分離できない」ということを表していることになります。つまり、我々が後から価値を見出すもの、つまりシグナルと見做すようになるものとは、その当時からシグナルであったものではなくて、ノイズであった日常だということです。このため日常をどのように記録し、後世に残していくかが重要となってくる。
これを示す良い例があります。20年前に阪神淡路大震災が起きましたが、当時、六本木にアーク都市塾という塾がありました。ここに都市建築の実証的研究を掲げるグループがあって、彼らはこの大震災の被害を全て記録しようとしました。彼らがやったのはまさにライフログで、GPSと一緒に数台のカメラを持って神戸の街を撮影してまわった。そしてVR技術を使ってその被害状況を再現しようとしたのです。
実は後日談として、神戸市がその映像をもらいに来たという話があります。これは何故かというと、NHKなどのテレビ局は映像を山のように撮ってはいたのですが、それは全部壊れた部分しか撮ってなかったわけです。しかし復興ということを考えてみれば、なんのメリハリもなく絨毯爆撃的に全部を記録に撮っているほうが後々価値あるものになる。
そういう意味では、よく「メリハリが重要」と叫ばれますが、必ずしもそうではなくて、情報の単価が安くなってきた現在では、ノイズもシグナルも含めて全部記録に残すということが非常に重要なのです。こういう点においてもVRが役に立つところがたくさんあります。

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21 окт 2024

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