みなさんも学生時代に一度は使ったことがあるチョーク
美唄市にこのチョークが作られている工場があります。
実は その工場にはある「イチバン」が隠されていました。
「美唄市にやってきました。こちらの日本理化学工業の工場にあるイチバンがあるということなので潜入してきます。」
唯奈さんがやってきたのは美唄市にある日本理化学工業。
こちらの工場で作られているのは・・・
そう、チョークです!
実はここ、日本一の生産量を誇るチョーク工場なんです!
1967年から製造を開始し、
日本理化学工業はチョークの全国シェア7割を誇っています。
また日本以外のアメリカやフランスなど
およそ20カ国でも使われています。
日本理化学工業 西川一仁 常務取締役
「これは炭酸カルシウムとホタテの貝殻が入っています」
作られるチョークには「ホタテの貝殻」も使用。
道内で年間およそ20万トン廃棄されていた
ホタテの貝殻を粉末状にしてチョークの原料に配合しています。
西川常務「リサイクルするつもりの予定が研究しているとチョークにすごい最適な成分が入っていて書き味がなめらかになったり粉が飛ばないなど発見した」
「我々にとってはホタテ貝殻は宝。」
唯菜アナ「ちょっと触ってみてもいいですか?柔らかいですね。練り消しみたいな感じ」
練り合わせたチョークの原料を特殊な機械に入れると・・・
「細くなっている!チョークの太さに押し出されている」
チューブ状になったチョークは切り分けられた後、
この乾燥炉に入れ、およそ90℃で6時間ほど乾燥させます。
完成したチョークは箱詰めされ、中に金属が混ざっていないかなどの検品を行い、主に学校に出荷します。
この工場では1日でなんと20万本ものチョークが作られています。
工場の近くにある地元の小学校でも
日本理化学工業のチョークが使われています。
「Qどう?書き心地。」
小学6年生「書きやすいです/滑らかに書けて書きやすいです。「美唄で作られていてすごいと思った」
教師歴30年以上の先生からは・・・
「書いたときに手に伝わってくる感触がもう一つあったメーカーはちょっと我慢できなかったんですよ。もし別のチョークしか学校で採用してなかったらこれは自分で買わなきゃなんないと思うぐらい、毎日使うのでその感触がすごい大事なんですよね」
日本一の生産量を誇る「チョーク」工場。
実は操業当初から半世紀にわたって「障がい者の雇用」を推進していて、工場を支える従業員およそ40人のうち7割が知的障がい者の方々です。
「障害がある方を多く雇用しているのでそれぞれポジションを作っている。1人1人が完成させるのではなく、みんなで流れを決めて活躍してもらう。」
たとえ機械の数字や文字を理解するのが苦手だったり、
時間通りに仕事がすることが不得意でも、
この工場では障がい者の方に寄り添って働きやすい環境づくりが整備されています。
例えばこの機械。通常は時計を見て時間を管理しますが
この工場ではあるものを使って管理されています。
「砂時計を使います」「すべて止まれば砂時計を見れば作業ができる。いちいち時計を見なくて砂時計を管理すればいい。時計を見なくてもいい。」
「障害を持とうが健常者だろう理解するのは違うので、その人に合わせるように我々がやるかやらないか」
ここでは働く従業員が全員、正社員。年2回のボーナスも出ます。
ほとんどの人が60歳の定年まで働き、
さらに延長して働く人も多いといいます。
Qやりがいを感じますか「感じます/(チョークを)揃えるところ」
「ここまで長く働けてがんばって積み上げてきてるなって、いろんな経験を」
誰にでも「働く幸せ」を感じてほしいと障がい者雇用を進めて半世紀。
日本一の工場だからこその責任があるといいます。
西川常務「この会社が存続してかないと学校の先生も困るし、障害の人たちの働く場もなくなる」
「働いてこれだけの生産をしていただけるからこそ我々は利益を残していける。」「一言で言うと優秀なんです」「生産を増やしたり新しい仕事にチャレンジしていきたい。」
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30 май 2023