髪のみだれに
手をやれば
赤い蹴出 (けだ)しが風に舞う
憎や 恋しや
塩屋の岬
投げて届かぬ想いの糸が
胸にからんで
涙をしぼる
すてたお方の
しあわせを
祈る女の性(さが) かなし
辛(つ)らや重たや わが恋ながら
沖の瀬をゆく 底曳 (そこび) き網(あみ)の
舟にのせたい この片情 (かたなさ) け
春は二重(ふたえ) に 巻いた帯 見えぬ心を 照らしておくれ
三重 (みえ) に巻いても余(あま) る秋
暗(くら)や 涯てなや 塩屋の岬
ひとりぼっちに しないでおくれ
美空ひばりさんの「みだれ髪」です。
塩屋崎灯台の近くで、演舞する際などは、歌詞に出てくる言葉を交えながら、磐城じゃんがら遊劇隊は唄を歌い踊ります。
他の団体さんには無い良さがあります。
太鼓をメインに見てしまいがちですが、先人たちの思いがこもった唄に加えて、その時々の歌詞が、じゃんがら念仏踊りを見ているたくさんの人々を感動へと導いてくれます。
6 окт 2024