確かにワークとライフを分けるという考えそのものが疑わしいですね。人生の仕事に費やす時間を考えると,それはかなりのライフになります。以前このチャンネルで紹介していただいた超ミニマル主義にあった,ライフワークじゃなくてライスワークのように,どこかでいわれたことを考えずにきてしまったんだと思います。それに気づかせていただきありがとうございます。😀 あと,work には移動するとか苦労の意味もあるので,それからつらいものが出てきたんじゃないでしょうか? 英語で一時的ではない仕事は Vocation でドイツ語の場合は Beruf です。どちらも日本語では「職業」と訳すと思いますが,ニュアンスとしては「呼ばれたもの」です。 仕事を訪ねる時には,どんな職を持っていますか(What kind of job do you have?) とも尋ねますが,フォーマルな尋ね方には What is your vocation? Was sind Sie von Beruf? があり「あなたの存在は何ですか?」に特にドイツ語はニュアンスが近いです。誰があなたをそう呼ん(invoke,その呼び声は vocal (ボーカル)) でいるのかはいくつか考えがあるようですが,古い考えだと神様に呼ばれているというものがあります。今では「自分の心の底から望んで呼んでいるもの」という解釈もありだと思います。だから,職 (job) のようにある時一時的に持っているものではありません。あなたの心の底から呼んでいるやりたいことが,これらの言葉の「職業」のニュアンスです。そのため個人的には,職業と訳すよりも「天命」と訳すのが近いと思います。「命」は「生」と違い地面からそのまま生えて生きているものとは違います(命と生の違い)。「命」の「亼」は屋根のある神殿で,「口」は古代の占いの壺,そして「己」はその人が神殿で神に呼ばれて頭を垂れている自分,なので,Vocation/Beruf の翻訳に近いと思います。そう思うと,ライフと天命を分けるというのはたしかに日本語でも英語でもドイツ語でも変な考えだなとこのビデオを見て思いました。 どうも動画をありがとうございました。