関の追分／青葉笙子 

《関の追分》コロナ盤貴重な音源を有難うございます。あらためて詞を記します。 ①　三里流れて　浅間の煙り 　　歌もせつなや　帰り駒 　　一夜泊まりで　泣かせて去った 　　去ったお方は　旅の人 ②　逢うが別れの　始めと知って 　　結んだ夢が　うらめしや 　　旅衆想えば　今宵もいつか　 　　いつか無情の　雨となる ③　旅の衆なら　添わぬが花よ 　　別れなみだが　袖ぬらす 　　関の追分　夕べの鐘に 　　鐘にホロホロ　花が散る

なんとも味わい深い一曲です。 「関の追分」は60年代の『なつかしの歌声』でも一度披露されており、「大島つばき」「千曲流れて」「銃後だより」「夜汽車の窓で」などに並ぶ青葉さんのソロのなかでも一番の代表曲です。 わたしは再発売のものよりも、こちらのコロナ盤の方が好きです。何度も聴いてしまうようなその癖になるメロディーラインは 遠い昔の日本の風景を映し出しており、それに呼応するような見事なまでの青葉さんの歌声が一層曲の世界観を哀愁漂わせ盛り上げてくれています。

あんな別れも…　→　会うが別れのはじめと知って 3番は「旅の衆なら添わぬが花よ　別れ涙が袖濡らす　関の追分ゆうべの鐘に　鐘にほろほろ花が散る」　だと思います。

刹那や