「春節」で日本国内にも中国人観光客が訪れていますが、インバウンドへの期待が大きいのが国内事情。
この地方では岐阜県高山市が外国人からの人気が高いスポットですが、JR高山駅では駅員のみなさんが奮闘しています。岐阜県のJR高山駅、おととい(2月13日)の朝、駅員の皆さんは「切符を拝見させていただきます」と英語、中国語、韓国語で声を合わせていました。
この朝礼でのルーティーンは7年ほど続いています。年間50万人以上の外国人旅行客が訪れる「飛騨高山」。
この春節の時期に古い町並みを中心にそぞろ歩きする姿が、また戻ってきました。その玄関口のJR高山駅では、駅員の皆さんがプラカードを持ってのお見送りです。
駅員総出で「おもてなし」の仕上げです。
このお見送りは去年からということですが…その背景には?
(JR東海 高山駅 畑中徹 駅長)
「インバウンドあっての高山なので、われわれの気持ちとして『ようこそお越しいただきました、またお越しください』という気持ちを込めて伝えている」そして、JR高山駅では駅独自の取り組みが他にもあるんです。
駅員のトイレに英単語 月に1度の勉強会に資格試験も
月に1度、英語の勉強会と独自に作った資格試験を行っています。
1級から3級まであり、約30人の駅員全員が英語力向上のため研鑽(けんさん)を積んでいます。
駅員たちが使うトイレにも、英単語がいっぱい書かれた張り紙が。
(JR東海 高山駅 可兒謙志さん)
「英語をたくさん使わないといけないので大変」こちらは駅の切符売り場、乗車時間が近づいてくると混雑します。
そんな時にスムーズに切符が買えるようサポートするコンシェルジュサービスを駅員たちが分担して行います。
これも独自の取り組み、外国人観光客の皆さんの評判は?
(チリから)
「(Q:駅員の英語はどう?)とても良い。切符を買うのになんの問題もないよ」
(メキシコから)
「本当に良いよ。高山で英語を話せる人を見つけるのは難しいけどね」(JR東海 高山駅 可兒謙志さん)
「どの英語を使えばいいかや、気遣いなども自分で勉強するのも大変だが。伝わったときは楽しいので、やりがいを感じる」
実は、駅員のみなさんが高山駅へ配属された理由は、特別英語が得意だからということではありません。
みなさん配属が決まってから日々、研鑽を積んでいるのです。この駅員の男性も、配属されてから話せるように…
小坂永太さんは高山市出身の20歳、地元の高校を卒業して2年目です。
(JR東海 高山駅 小坂永太さん)
「春節の時期で中国と韓国の人が多いので、少しでも理解してもらえるようにと思って」
中国語と韓国語の手作りのメモを見ながら丁寧な乗り場案内です。(JR東海 高山駅 畑中徹 駅長)
「いまでも非常に多くのお客様にお越しいただいていますが、もっとたくさん、お越しいただきたい。全ての言語を話せるわけではないが、いろんな国の皆さんに寄り添えるような工夫をすることが使命だと思っている」
また、いつか利用してもらいたいJR高山駅。
玄関口で働く誇りとプライド。駅員、一致団結の「おもてなしの心」は確実に全ての観光客に届いています。
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16 окт 2024