高萩市の高浜海岸で神輿を担いで海に入る神輿渡御 

高萩市の高浜海岸で１日、１年間の無病息災を願ってみこしが荒波の太平洋に繰り出す「神輿渡御（みこしとぎょ）」が行われた。約１３０人の担ぎ手が海中を練り歩く勇壮な姿に、集まった見物客から大きな拍手が送られた。
　神輿渡御は地元住民でつくる「濱会（はまかい）」が、地域活性化を狙いに始め、今回が回目。神輿の担ぎ手も見物客も県内外から集まった。
　夜明け前、担ぎ手は海岸近くの津明（つみょう）神社に参拝。合図の花火とともに「ソイヤ、ソイヤ」の威勢の良い掛け声を響かせて出発、２基のみこしは海岸を練り歩き、初日の出が海面を明るく染め始めると気合を入れて荒波の中へ繰り出した。
　同会の頭（かしら）の大高忠明さん（55）は「天候にも恵まれ感無量。担ぎ手を含めて集まってくれた人たちが無病、無災害で過ごしてもらえれば」と新年の願いを込めた。